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ツギハギだらけのリバイアサン
小さな古龍ポルトガルの栄枯盛衰を、周辺国とともに俯瞰したいシリーズ。
#世界史 #アナログ絵 #アナログイラスト
— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) February 21, 2022
新シリーズ「ツギハギだらけのリバイアサン」
大航海時代の黎明、狭苦しい欧州から離れて大洋へと身を投じた緑色の巨竜。不滅の海魔となるかに見えた怪物は、どのように海中へと没したか?ポルトガル植民地帝国の生涯をウォッチしていきたいシリーズ。 pic.twitter.com/wy4MXztPV8
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) February 22, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
海王の黎明!イラストは、中世末期におけるポルトガル王国とその周辺の概略図。ヨーロッパの端っこに圧し込められていたポルトガルさんは、欧州という枠組みを飛び越えて外界への進出を開始します。 pic.twitter.com/BkXoqxSnym
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) February 23, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
アジアへの道、拓く!イラストにも示したように、『ヨーロッパからアフリカをぐるっと回ればアジアに行ける』というアイディアは、中世では受容されにくいものでした。最初はアフリカ自体の探検がメインだったわけです。 pic.twitter.com/KGxNYzLs5u
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) February 24, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
スペインとの競争!ポルトガルに遅れて隣国スペイン(カスティーリャ+アラゴン)もアジア交易に参入、交易圏の取り合いが幕を開けます。イラストに描いたのは『ベハイムの地球儀』(1492年完成)で、世界初の地球儀です。 pic.twitter.com/BDjKk9NZq3
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) February 25, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
ブラジル総督府誕生!凄まじい利潤を生むアジア交易の陰に隠れて注目されませんが、この頃から砂糖の生産地としてのブラジル開発もスタートします。まだコーヒーは登場しません。 pic.twitter.com/Ye7hKmv5H2
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) February 26, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
世界帝国、完成!その実態は、ポルトガル本国・アジア経済圏・アフリカ経済圏・ブラジル経済圏のコングロマリットでした。規模感的にはアジア>ブラジルで、アフリカが上記二経済圏を補助する感じですね。 pic.twitter.com/c37fTQz23X
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) February 28, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
イベリア連邦!思いがけずポルトガルはスペインに併合され、世界を二分していた両国の経済圏は融合。日の沈まぬ帝国が顕現することになりました。ところが、新たなる対抗馬が現れて…? pic.twitter.com/Nt3O2WziKL
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 1, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
竜殺しのオランダ!ポルトガルの世界帝国全体が、オランダの攻勢に遭って壊滅の危機に陥ります。江戸時代の日本でもポルトガルに代わってオランダが交易権を獲得していましたね。そんな中、大海竜のピンチを救ったのは…? pic.twitter.com/uTpElfXrDz
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 2, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
リバイアサン再び!ポルトガルを踏み台に振るわない国威を盛り立てようとするスペインに対し、ポルトガルは離縁を宣言します。でも、やっぱりポルトガルは誰かと一緒にいないと生きていけないわけで…。 pic.twitter.com/ruyMACbvrl
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 3, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
イギリスとの甘い恋仲!古くから同盟関係にあるイギリスは、オランダと同時に大洋へ乗り出した交易大国でした。ポルトガルさんは、彼女に交易拠点やブラジルの金塊をどんどん貢ぐ形になってしまいます。 pic.twitter.com/z3VvTlp3cs
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 4, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
対英交易やめれないんだけど!アジア経済圏をほぼ失った後、何から何までブラジル経済圏に頼りっぱなしのポルトガル。しかし同時にイギリスとの赤字貿易もやめられないとまらない。 pic.twitter.com/g5DQN3Sctr
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 5, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
ブラジル帝国誕生!本国からブラジルに王室が亡命するに至り、生殺与奪の権までブラジルに渡したポルトガル。このままポルトガルとブラジルは運命共同体として仲良く暮らして…いければよかったんですが…。 pic.twitter.com/QrhUhOY2PX
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 7, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
小うるさいパペットマスター!ポルトガルのみならず、ブラジルにもイギリスの影が。そして近現代ブラジルの代名詞とも呼ぶべきコーヒー栽培も、イギリスのバックアップの下で始まることになります。 pic.twitter.com/9bqkGTjdLK
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 8, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
バラ色地図の夢!ブラジル経済圏との奴隷貿易という紐帯を失ったアフリカ経済圏は、それ自体の経済価値を高める方向に動いていきます。イラストは19世紀当時のアフリカ南部の勢力図。夢は叶うのでしょうか? pic.twitter.com/FXRQysWY8D
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 9, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
夢破れた王国!バラ色地図が夢のまま終わり、外も内もボロボロになったポルトガル王国はついに崩壊。ブラジルと同様、共和政の道へと進むことになります。でも、まだ世界帝国は続きますよ。 pic.twitter.com/1AGKYKRhYr
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 10, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
コーヒーパラダイス!ジャガイモ疫病・サビ病・ブドウネアブラムシといった自然の驚異が世界各地を襲う中で、コーヒー覇権を打ち立てたブラジルですが…?。ブラジル国旗にあるOrdem e Progressoは、秩序と進歩を表します。 pic.twitter.com/BvehklTF33
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 11, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
エスタド=ノヴォ(新体制)!革命後にも迷走し続けたポルトガルの国体は、とうとう陰鬱な独裁体制へと変貌。その統治テーゼは抑制的なカトリック秩序の徹底でした。静的な秩序を重んじる点では中国の明王朝にも似てますね。 pic.twitter.com/xioSdSLZrc
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 12, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
生まれ変わる旧世界帝国!ポルトガルに続いてブラジルでも独裁体制が発足します。君主政→共和政への移行よりも、共和政→エスタドノヴォへの移行の方が変化点が多いような気がしますね。イラストは政治的変遷のまとめ。 pic.twitter.com/tw1cFKhUO2
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 14, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
化石のような世界帝国!第二次大戦も終わり、イギリスの世界帝国も解体へ向かう中、ポルトガルは帝国存続を強行します。イラストは末期のポルトガル世界帝国。書き忘れてしまいましたが、アゾレス諸島もポルトガル領です。 pic.twitter.com/ubmotKmITZ
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 15, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
世界帝国の黄昏!1960年代、時代錯誤な世界帝国は遂にぼろぼろと崩れ始めます。イラストに描いたのは、紹介文にもあるソーセージ事件。軍事政権の腐敗と実戦での弱さが浮き彫りになるような事件でした。 pic.twitter.com/KCQgrbODu3
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 16, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
希望の華!カーネーションを手にした改革派と民衆の手によって、エスタド=ノヴォは葬り去られることになりました。そして同時に、ツギハギを繰り返しながらなんとか維持してきた世界帝国も崩れ去ることになります。 pic.twitter.com/ilKj7uN3Tj
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 17, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
解放後の世界!冷戦も終わりを告げ、ポルトガルの手から離れた旧世界帝国の各地域にも自由の息吹が。イラストは、文中で紹介したキンバリー・プロセス。今なお続く宝石規制問題の原点といえる制度ですね。 pic.twitter.com/OgCDK00avM
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 18, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
巨竜のいま!身の丈に合わない世界帝国を切り離し、正真正銘の小国になってしまったポルトガル。かつての勢力圏であるブラジルが大国化する中で、新たな国際的立ち位置を模索していくことになります。 pic.twitter.com/NOn37ZgJg5
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— めだか大砲 (@Medaka_Cannon) March 19, 2022
「ツギハギだらけのリバイアサン」
おわり!大航海時代以降は存在感の薄いポルトガルですが、その生きざまと世界帝国の行く末が少しでも伝わったなら幸いです。脂身をすり減らしながら歴史の荒波の中を生き抜いたリバイアサンに、安眠あれ! pic.twitter.com/q44dQouYuU
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