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水槽の立ち上げ・その2

亜硝酸との戦いが始まる

水槽立ち上げから約1週間.3匹目から5匹目までのメダカを連日1匹ずつ水槽に移した.幸い,どのメダカも元気そうである.ネットで注文した水質検査キットも届き,アンモニアや亜硝酸との戦いが始まった.なにせ,これらの物質は目には見えないのだ.アクアリウム初心者の自分としては,水質検査キットが唯一の目である.一時的に濃度が高くなることは仕方ないのだが,それが危険域に達する前に換水を行なって濃度を下げなければならない.5匹目を移した日は,かなり水槽内の亜硝酸,硝酸塩濃度が高く,2回に分けて2リットルずつの水換えを行なった.


バクテリアが必要だ

アンモニアから亜硝酸,亜硝酸から害の少ない硝酸塩と変化させてくれるのは,硝化細菌と呼ばれる,これもまた目に見えないバクテリアである.とにかくこのバクテリアに水槽内で増殖,定着してもらう必要がある.そこで登場するのが水槽用のバクテリア.近くのホームセンターで購入しておいたもの,よくみると「たくさん入れても大丈夫です」とのこと.心強いではないか! 早速水槽に投入である.目に見えないバクテリアに頑張ってもらうしか無い.


エアレーションが必要かも?

結果的に言うと,バクテリアを投入することでアンモニアや亜硝酸は徐々に下がり,水槽立ち上げからわずか10日あまりで亜硝酸は検出されなくなった.しかしその途中,メダカたちが水面で口をパクパクさせることが2度ほどあった.水草をたくさん植えている水槽であるが,夜間電気を消し水草によって酸素濃度が低下する時間帯ではまだなかった.ここで気づいたのは,硝化バクテリアを積極的に投入している時期には,エアレーションが必要だということだ.

アンモニア NH₃/NH₄⁺          →  亜硝酸 NO₂⁻        →  硝酸 NO₃⁻

化学式を見れば一目瞭然.アンモニアを硝酸塩に変えるためには明らかに“O”,つまり酸素が不可欠なのである.バクテリアはエサがあれば活発に活動するが,そこには酸素が必要とされるのだ.バクテリアによって水槽内の酸素は奪われると,メダカにとっては呼吸がしにくくなる.

AQUA-Uはタワー(水槽の横の白い箱)内にエアーストーンを入れてエアレーションを行うことができる構造である.しかし,少なくともバクテリアを投入して水槽を立ち上げている際にはそれでは不足であると思った.エアーストーンを直接水槽内に投入することで,メダカだけでなく比較的じっとしていたヌマエビ,石巻貝も活動的になった.数日後には亜硝酸が検出されなくなり,その後1週間,まだ水換えをしていないがアンモニアも亜硝酸も検出されていない.

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正直なところ,拍子抜けするほどあっけなく亜硝酸との戦いは終了した.

水槽を立ち上げ切った後で,直接水槽内へのエアレーションが必要かどうかは,まだ分からない.プロが大丈夫と言っているんだから,多分大丈夫なんだろう.今後急がずに様子を見て,じっくり1日水槽内を観察できる休日にでもタワー内エアレーション,あるいはエアレーション無しを試してみるつもりである.そのほうが,水槽はスマートだ.

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でも,ちょっと好奇心でガラス天板にエアーを通す穴を開けてみた.前言撤回!遊び心も必要だしね!


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