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メダカとの出会い

5匹のメダカを飼いだしてわずか1ヶ月.
アクアリウムの全くの初心者として室内の水槽立ち上げまでの記録をネットに残しておく.上級者から見たらおかしなこと,あたりまえなこと,たった1ヶ月で一体何が言えるのか,といったことも多々あるはずで,ネットに無知を晒すのはお恥ずかしいかぎり.何卒ご容赦頂きたい.このころ自分はこういうふうに考えていたんだ,という忘備録である.


メダカがやってきた

「針子」と呼ばれるメダカの稚魚をもらったのが6月初旬だった.小学生の頃は,自宅玄関の水槽に金魚がいたが,ほとんどの世話は父親がしていたので,自分で生き物を飼うのは,ほぼ初めての経験である.
仕事から家に帰ると,1リットルほどのガラス鉢に針子が泳いでいた.義母から,もらったとのこと.「かわいい」と思うのとほぼ同時に,「命だ」と思った.この5匹を死なさずに育てたいと思った.
後から考えると,全くの無知から稚魚を1ヶ月育て無事に水槽に移動できたのには,いくつかの幸運が重なっていた.


外で飼う?室内で飼う?

2LDKの集合住宅なので,ベランダで飼うという選択肢と,室内で飼うという選択肢の2択である.屋外で飼う方が,世話がいらずに簡単だそうであるが,家内と相談して室内で飼うことに決めた.この決定は早めにしておいてよかったと思う.翌週には水槽を注文したが,水槽を立ち上げている間にもメダカは日々大きくなり,1リットルのガラス鉢では水質の管理が危うく限界になるところだった.
(写真は最後に鉢から水槽に移したメダカ・飼育3週経過)

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初心者ほど,モニタリングキットが必要

あとあと,「これを買っておいてよかった」と一番思ったのは,水質検査キットである.バイコムのアンモニア,亜硝酸,硝酸塩を測定できるキットで,ホームセンターで購入した.正直なところ,3種類x3回分で1800円というのは高く見えるが,これがなければ数匹は死なせていたと思う.
上級者であれば水質検査キットは不要かもしれないが,初心者には水質を見て判断することは非常に難しい.とりあえず買っておいて,「あれ?なにかおかしいかも」と思った時にすぐ調べることができるのは,重要である.翌朝には手遅れになっていたかもしれないから.

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小さな水槽ほど上級者むけ

ネットで「メダカは丈夫で,ボトルアクアリウムでも楽しめる」みたいな記事を見かけた.おしゃれなボトルアクアリウムは魅力的であるが,実際にメダカを飼育してみると「ちょっと無責任な記事じゃないか」と思わずにいられない.水はメダカにとって酸素の源であり,住まいであり,トイレである.汚物を流せない狭いトイレに閉じ込められることを想像してみるといい.食事を与えられるごとに,すぐにそこは地獄になるに違いない.小さなトイレでも快適に過ごせる空間を作ることができるとしたら,それは上級者のテクニックである.
水の交換はメダカにストレスを与えることではあるが,汚れた水を放置してはならない.とにかく最初はマメに水換えをしなければ.糞を吸い取ったり,水をそっと足せるスポイトは想像以上に必須アイテムだった.

針子の間は生クロレラが便利

たぶん,もう一度針子を育てるとしても,最初に生クロレラを買うだろう.市販されているメダカ用の餌をやるのは楽しいが,とにかく水を汚してしまう.餌の大きさによっては,針子の口には入らない.ミジンコもためしてみたが,大きなミジンコは食べることができない.グリーンウォーターをいきなり作ろうと思っても,すぐに自宅で準備できるわけではない.ネットで生クロレラを注文し,少しずつ餌として与えつつ,残りはペットボトルに詰めて冷蔵庫に保管しておいてもいいし,百均の適当なプラケースでグリーンウォーターをベランダで増やしたり,ミジンコなどプランクトンを育ててもいいかもしれない.

命について

釜揚げしらすとか,オイルサーディンが個人的にすごく好物なのだが,メダカを飼いだしてから自分の中で「いただきます」が丁寧になったと思う.これはとても大切なことだ.今までが意識しなさすぎたのだ.「命の大切さ」を言うことは簡単だが,それの実感を与えてくれるのは,命を持つ生物だからなのだろう.彼らが寿命を終えるまで,大切にしていきたいと思う.


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