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水槽の立ち上げ・その1

パイロットフィッシュ

水槽設置から約1週間,水槽内を整え,水を循環させた後にいよいよメダカを投入することにした.メダカが我が家にやってきてからは2週間が経過している.徐々にメダカの体型に育ち,すでに一番大きな子は2cmあまりに成長していた.
5匹のメダカのうち,まずは一番小さいメダカを水槽に移した.念の為これまでのガラス鉢と水槽のpHをチェックし,水合わせには1時間ほどかけた.一番大きい子から移さなかったのは,後から小さい子を移したときに,ナワバリ争いで追われることがないか心配だったからである.この子の役割は,アンモニアを無害化する細菌を水槽内に増殖,定着させることである.パイロットフィッシュと言うそうだ.

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水槽の壁に突進しまくるメダカ

パイロットフィッシュの様子が1日目から落ち着かない.しきりにガラス壁面に突進し続けるので段々と心配になってきた.群れるのが好きなメダカの習性で鏡面にうつる自分に反応する,徐々に落ち着くとの先人の情報をネットで得たが,無駄なエネルギーを延々と使い続けるメダカは見ていて心配である.ストレスになるのではと考え,翌日さらに1匹水槽に移したところ,明らかに水槽に突進することは減った.

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水槽に移すタイミングは寝る前が良い?

狭いガラス鉢と,広くて鏡面が広がっている水槽とでは,メダカに与える視覚的な違いが大きいのでは,と推測した.そこで,夜にメダカを水槽に移ししばらく観察した後は,水槽に布を被せて暗くし視覚的なストレスを少しでも減らすことを試みた.これが,どれだけ実際役立ったかはわからない.水槽に濡れずに布をかぶせることのできるAQUA-Uは便利だった.ちなみに布は自分の黒Tシャツを使用した.暗幕にピッタリであった.


ガラス鉢に変な泡が・突然の危機

残り3匹となった時点で,元のガラス鉢の様子がおかしい.メダカは元気であるが,水面の泡がなかなか消えない.明らかに粘稠な印象を受ける.水質の悪化を疑い,朝に1/3の水を換え,家内が留守中もう一度水を換えてくれたのだが,夜に仕事から帰宅しても泡が消える気配は無い.
ここで,念の為に買っていた水質キットを使用した.結果はアンモニア濃度が異常に高く,カラーチャートの一番濃い色を示していた.この時にようやく,1匹のメダカの泳ぎ方が少し傾いていることに気づいた.なんてこった.あやうくトイレの中で死なせてしまうところであった.思い切って半分以上の水を換えたところ,すぐにメダカは回復した.
パイロットフィッシュのみで,少なくとも1週間ほど水槽の立ち上げに時間を使うつもりであったが,そんな余裕はこの狭いガラス鉢には残されていないことに気がついた.早く全てのメダカを水槽に移さなければならない.

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思い返せば,大量のカルキ抜きをした水を張ったバケツに一時的にメダカを移す,なんて方法もあったかもしれない.稚魚が大きくなってきて,すぐに次の容器に移せない時には,緊急回避的に大量の水の中に入れてやれば,アンモニアや亜硝酸の濃度が下がり,その毒性からメダカを守ってくれるだろう.
水質が怪しいが,手元に検査キットが無い場合にはバケツへの避難も検討すべきかもしれない.

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