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リバの可能性について

こんにちは目箒です。

ということで更新しました。前回までの与太話は「#氷点の水底」で検索できます。

リバの可能性について

そう言えば、このnoteシリーズのきっかけはこちらの記事なんですが。

この中にこんな記述があります。

アラフォー男はアラフィフに尽くしてたのに結構あっさりめにポイされたのが悔しかったのでアラサーを籠絡してしまうとか言うそんな感じの。
リバなもんだから襲い受けも誘い受けもやるよ。アラフォーはこうふしだらだよ。ふしだらなアラフォーにドンドコほだされていくアラサーと段々アラサーのこと好きになっちゃうアラフォーだよ。

当初リバで書くつもりだった私。

というか、当初はもっとこうがっつりR18のつもりだったんですよ。でもEROを書くのって体力いるしな……と思ったのでR15くらいにしたっていう経緯がありましてね。

なので、今回更新分には、

「いいですよ、こんど、だいてあげますよ……」
 半ば、売り言葉に買い言葉で言い捨てて、中堂は今度こそ眠りに落ちた。
 小田桐を抱くというのは比較的現実的な話だった。体格で言えば中堂の方が勝っているのである。問題は、中堂の「その気」がずっと続くかどうかだ。
「やっぱり抱かれる方が良いです。抱いてください」
 と、言ってしまう自分の姿が想像できた。
 目が覚めて、まだ寝こけている小田桐の身体に触る。試しに、自分が抱く側と想定して覆い被さってみるが、違和感しかない。
「もう一押し欲しいですねぇ」

まあ体格の良い方が抱いてやらにゃいけない決まりもないんですがなんとなくね。これ好みの問題ね。

ところで、私、作品キャプションにリバありって入れるの忘れたんですよ。逆カプ論争とかあるって言うじゃないですか。こわ。と思ったので本編でリバの描写をするのは止しました。エブリスタのスター特典にでも入れようかな。

 胸にするりと入ると、そのまま脇の下から背中に手を回す。肩口に頬をくっつけた。
「あと五分……」
「あと五分って、君、私は母親じゃあないんですから」
 と、言いつつ、中堂も振り切れない。結局、五分では済まなさそうな寝息を立てる小田桐に、しばらく抱きつかれたままベッドで過ごした。
 自分にぺったり貼り付く小田桐のつむじに顔を埋める。薄れ始めたシャンプーの匂いと、彼自身の頭皮の匂いがした。重たい皮脂の匂い。すん、と鼻を鳴らすと、くすぐったいのか、小田桐がゆるゆると頭を振る。
「ふふ」
 笑ってしまった。何故笑ってしまったのかは、自分でもわからない。
 知らず、その背中を抱いていた。

母親だと思って中堂と寝てたら最悪だよな(身も蓋もない)。

 何だか、今日は小田桐がやたらと甘えてくる。コーヒーを淹れる後ろにくっついて肩越しに覗き込んでくるし、やたらと距離が近いし。
「何ですか。刷り込みのされた雛ですか?」
「いえ、なんとなく」
「邪魔なので座っててください」
「わかりました」
 コーヒーを二人分、カップに入れて持って行くと、小田桐はちらちらとこちらを見ている。何か言いたそうな……いや、言われたそうな感じだ。
「何ですか言いたいことがあるなら、はっきりおっしゃいよ」
「昨日、寝る前」
「はい」
「抱いてくれるって、あれ本気ですか?」
「本気にしましたか」
 こう言う切り返しが咄嗟に出てくるところが自分の悪いところだと中堂は自覚している。自覚しているが、これで42年間やってきているので今更変えられない。変えたくても、かんたんには変わらないだろう。

この引用が今日のヘッダーの選定理由です。

そして相変わらず脊髄反射で嫌みを錬成する中堂。

小田桐はやぶさかでもないと思っています。

「良いんです。ちょっと気になっただけだから」
「そんなことに興味を持つもんじゃありませんよ」
 中堂は少しだけ後ろめたく思いつつも(そして後ろめたく思っている自分に驚いた)、澄ました顔でコーヒーを啜る。
「男の愛人か恋人でも持とうと思っているのでなければね」
 男の愛人か恋人。小田桐がそれを持つと思うと。心が何故だかざわついた。
「でも、予定はないでしょう? ツテでもあるんですか?」
「いえ、全く。中堂さんが飽きるまで、中堂さんだけだと思います。その後はどうかわかりませんけど」
 その後という言葉に腹が立った。この生活が終わった後のことを想像できるのか? 終わらせたい理由でもあるのか? そこまで考えて苛立ちを覚えるが、普通に考えれば、こんな生活さっさと終わらせたいと思うに決まっている。
「安心してください」
 だから、中堂はせせら笑うように返す。
「当分離してあげませんから」
 眉間に皺を寄せた小田桐の顔は、あんまり嫌そうではなくって、そのことに中堂は戸惑った。

小田桐の方はやぶさかでもないと思っています(大事なことなので二回言いました)。

というのが今回の更新分です。

お別れ前提で、小田桐を遠ざけたいんだけど、遠ざけることのできない中堂と、このまま生活を重ねて、新しい形の人間関係を築こうとする小田桐の対比です。

小田桐はさっさと告白しようね。

では今日はこの辺で。ごきげんよう。

これはとても真面目な話ですが生活費と実績になります。