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生首面の生配信

こんにちは目箒です。

警察×都市伝説の伝奇物ホラー、「警視庁都市伝説対策室」略して「#都伝」について語る記事です。カクヨム版はこちら

今は第4話の内容について考えている最中です。

前回までのあらすじ

テーマ怪異を「生首面」にして、その起承転結の構成を決めました。

1.前室長の蛇岩を通して実業家から通報。生首面であることがわかる。
2.しかし、実業家はこの無害で風変わりな面で話題作りを狙う。邪魔するなら逆に公務員の横暴だとして脅して都伝を帰らせる。
3.配信してしまうことによってインターネット上で派生の話が広がってしまい、家の中であちこちに移動している、血が落ちなくなるなどの弊害が発生。都伝に泣きつく。
4.佐崎が電動ガンで撃つ。終わり

という構成になっております。

今回は上記の内容から少しずつ書くことを詰めていきたいと思います。

実業家のキャラ付けをしよう

今回は被害者たる実業家が割と自業自得みたいになる感じの話ですので、ちょっとその辺を掘り下げて行きましょう。

今のところ決まっているのは、
・蛇岩前室長の同級生(多分大学。多分某国立大)。
・実業家。割と金にがめつい。
・生首面の生配信をしてしまうくらいなので機械には割と強い。
・こいつほんとに50代か?
・口は達者。
・こいつほんとに50代か?

ていうかエリートが出てる大学って大体T大法学部なんだよな。ルイは偏差値の高い私立ってイメージ。なんだけどどうなんだろう。

蛇岩さんT大法学部か……。

蛇岩さんって誰よ

ところで、蛇岩さんって誰よ。主要登場人物にもいないじゃない、誰よその男、って感じの方もあると思うのでここで簡単に自己紹介。蛇岩レンとは、

・都伝の前室長。警視正。
・メグの伯父さん。
・前室長だったので未だに彼を通した都伝へのコネクションが多い。
・ルイを自分の後釜にした張本人。

って感じの人です。第1話でも登場しており、

「久遠警視です」
「入ってください」
 蛇岩レン警視正は、オールバックの総白髪に、上等な茶色いスーツを来た体格の良い男性だった。体格が良いと言っても極端に筋肉質だとか肥満体だと言うわけではなく、骨格からして大柄なのだ。
「こんにちは。お呼びですか?」
「忙しいのにありがとう。警視になってから1年だけど、どう?」
「楽しいです」
「そうか。課長から聞いてるか?」
「行けばわかると言われました。異動ですか」
「そう。異動なんだ。聞いた話だけど、君は報道関連の論文を書いたそうだな」
 蛇岩はパソコンを見ながら言った。どうやら、ルイの情報を集めていたらしい。
「はい」
「その時に、噂についても少し書いたとか」
「都市伝説のことですか? 警察が関わるような事件でも、都市伝説化するものはありますし、都市伝説によって警察が出動することもあります」
「そう。その通りだ。警察の仕事にその知識は役に立っただろ?」
「多少は」
 子どもたちと話すときに役に立った。奇妙な噂話でも、ルイが「それ知ってるよ」と言えば、例え彼らの知るものと多少違っても、話のきっかけになる。噂に興味を持っている大人、として、話をしてくれることはある。
「その知識と、職務に対する態度を評価して異動して欲しい」
「はい」
「今の部署に未練はあるか?」
「とても。楽しかったので」
「ここもそう悪くない。久遠ルイ警視」
「はい」
「本日を以て、貴官に警視庁都市伝説対策室の室長を命じる」
「室長!?」
「驚くのはそっちか? 警視ならおかしくないぜ」
「そうなんですけど」
「ちなみに俺の後釜だ」
「警視正の? 待ってください、都市伝説対策室って、それこそ都市伝説じゃ……」
「と、思うだろ?」
 蛇岩は目を細めて笑う。
「行けばわかるさ」

都伝への異動をルイに言い渡す役でした。第1話の怪異はこの蛇岩さんのところに持ち込まれていたので、蛇岩さんが都伝に事件を持って来ます。

 ルイはしみじみと頷いた。と、その時だった、陽気なリズムでノックがされる。
「おじさんだ!」
 メグが立ち上がる。おじさん? 清掃の職員さんだろうか。ドアに一番近い席のメグはすぐにドアノブを回して開ける。
「よう、邪魔するぜ」
 ぬっと現れたのは、蛇岩だった。彼は挨拶の様にメグの頭をくしゃくしゃと撫でると、ルイを見付けて笑顔になる。
「蛇岩警視正!」
 ルイは目を剥いた。元室長で、仮にも警視正である。コンサルタントで階級社会とは関係ないとは言え、子どものメグがおじいちゃんなどと呼んで良い相手ではない。これは現室長として注意するべきなのか、しかし蛇岩が気にしていないならそれで良いのだろうか。
「おじさん、どうしたの? 副室長になるの?」
「なるなら僕だよ、五条さん……警視正、どうされたんですか?」
「室長殿、配属初日にあれなんだが、早速事件だ」
「止してください……現場は?」
「世田谷区砧だ。端末に情報は送った」
「こちらです」
 アサが、ルイの机にある引き出しを開けた。タブレット端末が入っている。パスコードを教えられて開くと、資料が届いていた。世田谷区砧の一戸建ての住所と、通報内容が届いている。
「……人形の髪が伸びる? 嘘ですよね?」
「嘘じゃねぇ。ここの部署名をもう1回言ってみろ」
「警視庁都市伝説対策室」
「嘘みたいな通報が入る場所だ」
「室長、よろしければ一緒に行きませんか? どんなものかご覧頂きたい」
「行って良いなら行きたい。桜木さんが行ってくれるの?」
「ええ、俺がお供しますよ。佐崎、髪が伸びる人形についての都市伝説、可能な限りかき集めてくれ」
「あいよ。気をつけて行ってきな」
「今回は急な異動ってこともあって手が回ってなかったから俺の所に話が持ち込まれたが、次回以降はちゃんと久遠室長殿のところに通報が行くはずだ」
「ああ、はい。了解しました。あの、通報システムについてお伺いしても?直接ここに入電があるわけではないのですか?」
「それは道すがら俺が説明します。参りましょう、室長」
 アサに促されて、ルイは慌てて立ち上がった。

読者的にはルイ、アサ、ナツ、メグの四人が都伝ですが、当事者たちとしてはレン、アサ、ナツ、メグの四人が都伝という感覚がまだ強いので、ここでちょっと置いてきぼり感を演出しています。

第二話でもレン経由で来ています。

 アサは苦笑した。その時、ドアがノックされる。
「どーぞ」
 ナツが気の抜けた返事をした。
「どーも」
 と、それに応えるように入ってきたのは、長身で体格の良い五十代の男性。白髪交じりの頭髪をオールバックにしている。その姿を見た瞬間、ルイの背筋が伸びた。
「蛇岩警視正!」
 蛇岩レン警視正。何を隠そう、この都市伝説対策室の前の室長、つまりルイの前任者だ。ルイを任命した張本人でもある。
「どうされたんですか?」
 ナツが「どーぞ」などと応じたことにお咎めがあったら庇わないと……と身構えているが、レンは全く気にした様子はない。それどころか、「ようなっちゃん」などと言って手を振っている。
「悪いな室長殿。室長交代のお知らせがちゃんと回りきって無くてな。俺の所に事件が持ち込まれたんだ」
 蛇岩は謎の人脈で都市伝説対策室の案件を集めていた。室長が交代になったのはつい最近であるため、完全にその人事異動が周知されていないらしい。しばらくは続くだろうが、仕方ない。
「いえ、大丈夫です。それで、今日のはどんな事件なんですか?」
「練馬区の小学校で、教員がメリーさんに追い掛けられて転倒した、らしい。どうも、同じ日に児童にもメリーさんの電話が掛かってきたってことで、都伝案件の可能性ありだ」
「メリーさん?」
 ルイとアサは顔を見合わせた。
「噂をすれば影ってやつ?」
 ナツが片目をつむって見せる。
「なんだなんだ?メリーさんの話でもしてたのか?」
「もののたとえでね。別に予知していたわけじゃありませんよ、レンさん。しかしメリーさんに追い掛けられたって言うのは……」
「どうだろうな。メリーさんは追い掛けてくるって言うか、安全だと思ってるところに来るって感じだからな」
 確かに、死に物狂いで追い掛けてくるイメージはない。引っ越して、メリーさんのことなんて忘れたというところに、ひょっこりと過去が姿を現すから怖いのだ。
「まあ、今あなたの後ろにいるのって言われて振り返ってほんとにいたら、逃げ出したとしても、追い掛けられてるような気にはなるかもしれねぇな」

こういう感じの、割とノリの良いおじちゃんです。外見年齢70代くらいのイメージで、最初メグの祖父だったんですけど、公務員の定年は今のところ60代じゃん……という事に気付いて急遽叔父になったという経緯があります。これもまたスターシステムの弊害。

話戻って実業家

そう言うレンさんの大学時代の同級生、しかも30年くらい付き合いがあると考えると、「調子に乗りやすいけど憎めない奴」という感じでしょうか。若人に強く出るのが憎めないかどうかは別として、まあ同年代の中では許容範囲でしょう(50代に対する熱い風評被害)。あと、やっぱり妙なもん見つけてしまうと人間テンションが上がって正常な判断が出来なくなるのかもしれないし。

「あいつはなぁ、昔っから、なんか自分にツキが回ってきたと思うと調子に乗るんだよなぁ」

って、レンさんに評される。まあ、ブレーンとかいるから上手く行ったんでしょうけど。

ちなみに今名前も適当に決めました。南雲正和さんです。

主要キャラというか都伝サイドは漢字2文字姓+カタカナ2文字名前っていう縛りがあるんだけど、事実上モブさんな感じのゲストキャラは「いそう」な名前にしています。

という感じで、キーパーソンについて考えたところで今回はこの辺で。ごきげんよう。

目次を作りました

この記事何? という方もあると思うので、創作記事をイチから読めるすごい記事(自画自賛)を作りました。ハッシュタグでも読めるんですが、降順なので遡るの大変かなと思って……昇順で並べてあります。

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