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元カノ輪廻転生物語

「いい匂い」と言うのか、もしくは「いい香り」と言うかは1年くらい前に自分と議論をしたことが有る。なんとなく、「いい香り」と言う方を選んだ。

東京によくある「SHIRO」というお店には、俺の元カノの愛犬の名前がついた洗剤と柔軟剤があった。

その元カノとはもう2年くらい連絡を取っていない。なかなか仲良かったのだが、いつの間にかブロックされていて、いつの間にか連絡が取れなかった。(これも人生だ。俺は、子供の代まで伝えたい。)

洗剤 / 柔軟剤は香りの違いで、合計3種類ある。もちろん俺が買うのはその愛犬の名前がついた「ホワイトリリー」だ。香りを比較する素振りは見せたが、その名前を見た瞬間に購入は決まっていたようなもんだ。その時、「脳を研究しているやつは、ロマンティストなんだよ。」と、学生時代の教授が言っていたことを思い出した。(なぜかは不明)

やや女性っぽさと、優しさが混じるその洗剤/ 柔軟剤は、田中みな実も使っているらしい。俺が今このブログを書きながら着ているセーターは、田中みな実と同じ香りがするらしい。すかざすいま、目を閉じて田中みな実の香り嗅いだ。

元カノはいきなりやってくる。それは物理的ではなく、よくわからないタイミングで、よくわからない方法で。今回はプロダクトの名前からやってきた。前回は、台北の松山空港でやってきた。免税店で彼女が愛用してたクロエの香水がすーっと、搭乗を待っている俺のもとにやってきては、突如消えた。

「冬に女の子とデートしたとき、ポッケに手を入れる人と、入れない人がいるんだけど、デートした人がポッケに手を入れない人だったら、それは、手を繋ぎたがっているかもしれないよ。」

とその元カノは言っていた。これと同じようなことを言っている別人のツイートが流れてきたのが、前々回だ。

今後の人生でも元カノは突如侵入してくる。それはどんなときでも、どんな場所でも、予期しないタイミングでやってくる。男はその都度、思い出しては、懐かしむ。そして、その後、非合理的な判断をしてしまうのだ。(俺が柔軟剤を購入したように)

男はきっと、元カノの輪廻転生に振り回されながら生きるんだよ。

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