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頭がいい、悪い

大学受験経験者、特に理系学部というふうにカテゴライズされる人たちというのは、数学とか物理の偏差値が高い人=頭がいい人みたいな価値観をもつ人が多いのではないかなと思います 僕はどちらも得意ではなくバランス型でむしろ文系科目の方が得意(英語と国語)だったので余計そういう思いがあります。

数学と物理に関しては、なんだかんだ暗記が大切なのですがそれだけでは突破できない妙みたいなのがあって、そういったある程度考えないとダメな教科がめちゃくちゃ成績が良いと、進学校ではそこで初めてお前頭いいんだなという評価が下ります。

逆に理系受験という枠組みの中では共通テスト100点ぶんしかない社会の成績がやたら良いと、おまえそんな覚えたらすぐ点になる科目はいつでもいいんだからちゃんと数学と物理から逃げるなよというような評価になっていき、全然褒められませんし、嬉しくもありません。

こういう環境で受験期を過ごすと、世の中と大きく価値観がズレてしまったような気がします。どう言う風にズレたかというと「覚えたらいいだけのこと」に対しての評価が普通の人より大幅に低くなったことです。

ただこれは一般的ではなくて、世の中の受験生の7割は文系を選択しているらしく(男子ですら半々ぐらい)しかも私大専願だと英国社みたいな試験内容なので、勉強=覚えること、何かを知っていることなんですね

世の中の大半の仕事というのは覚えたらすぐできることの集合体だったりして、意思決定が重要なポジションは相当遠いですから、まあ大半の人にとって「知っているか知らないか」が全てという価値観が形成されているのは想像に難くないというか、そっちのほうが正常な気さえします。

「東大クイズ王」みたいな概念が世間一般に受け入れられやすいのはそういうところですよね。彼らよりも学術的に素晴らしい成果を上げている学生はいくらでもいるけれども、誰もその凄さを認識することは出来ないわけです。それよりもクイズのような(一見)平等なフィールドで、視聴者はわからないけどクイズ王は正解できるみたいなわかりやすい勝敗が必要になってくるわけです。

そこまで単純化しないと、頭の良さというのは一般には見えてこないということなんです。


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