ドラマ「なれの果ての僕ら」感想(ネタバレあり)


はじめに

このドラマは、HiHi Jetsと言うアイドルグループの井上瑞稀くんが主演の、デスゲーム系のドラマです。
私はデスゲーム系やグロテスクなドラマを見る事はあまり無く、むしろ苦手な方なのですが、私の推し、7 MEN 侍の矢花黎さんが地上波の連ドラに出ると言う事で、ホームページやSNSなども見ず、どんなドラマかもよく分かっていないまま、すぐに録画をして見始めました。

ストーリー

主人公であるネズ(井上瑞稀)ら元6年2組のメンバーは、同窓会のために、小学校に集まります。
懐かしいと話していると、元同級生である夢崎みきお(犬飼貴丈)がやって来て、生徒たちは小学校に監禁されてしまいます。

そして、みきおは彼らの善性を試す実験を始めます。

物語は、この実験=事件が終わり、事件を追う記者である星野薫子(森カンナ)が、事件に関わった人たちに事件の話を聞きながら、事件の回想をして行く形で進んで行きます。

超怖いドラマだった…(笑)

先ほど書いた通り、矢花さんが出ると言う理由だけでこのドラマを見始めたため、実際に見てみると、血は出るわ、人は死ぬわでまあ怖い…(笑)

私はドラマに感情移入をしやすく、「もし自分がこの教室にいたら…」と考えるだけで怖いです。

テーマ「人は極限状態でも善性を保てるか?」

みきおが実験しているのは、この事についてですね。
ネズたちは、監禁された教室の中で、みきおの指示に従って行きます。

「善性を保つ」とは、どう言う事なのでしょうか。

例えば、第2話の実験で言うと、毒の入った錠剤を仲間が飲み、その仲間に解毒剤を渡すためには、別の人が代わりに毒を飲まなければいけません。
それを7回繰り返せば実験は終了します。
しかし、もし、自分の前に毒を飲んだ人が、過去に自分をいじめていた人物だとしたら…あなたはそんな人に解毒剤を渡すでしょうか?

このような、人が生きるか死ぬかの極限状態に陥った時、人はどのように行動するのでしょうか?
みんなで協力し合い、助け合いますか?
それとも、自分だけが助かる方法を探しますか?

ネズの恋人、未来の死

ある日、ネズの恋人である未来(大原櫻子)が実験によって死んでしまいます。
ネズは大きなショックを受け、みきおに銃を渡されても、「復讐は何も生まない」「生きて罪を償わせる」とみきおを撃とうとはしませんでした。

みきおの死

事件の首謀者であるはずのみきおが、何者かに殺されてしまいます。
私は、まさかみきおが死ぬとは思っていなかったので、この展開にめちゃくちゃ驚いて、この時にやっと「面白い…!」とテンションが上がりました(笑)

みきおが死んだ事により、事件は解決し、やっと帰れると思った元6年2組のメンバーでしたが、彼らはまだ帰る事は出来ず、新たな悲劇が始まる事となるのです。

豹変するネズ

このドラマの主人公、ネズと言うキャラクターは、「みんなが死ぬならば、自分だけが犠牲になれば良い」と考える、ヒーローのような、自己犠牲の塊のようなキャラクターです。

初めは、みんなを死なせないように行動したり、自分を犠牲にしようとして未来に怒られる事もあったのですが、みきおが未来に殺された事を知り、その未来も何者かに殺されているのを校舎の屋上で発見した事から、みきおの実験を引き継ぎ、なぜ未来が殺されたのか、誰が未来を殺したのかを突き止め、未来を殺した犯人に復讐しようとします。

未来を殺した犯人はクラスメートの中にいると考え、今生き残っているクラスメートを、みきおのように監禁し、みきおの拳銃で脅しながら尋問していきます。

この衝撃の展開に、私は面白過ぎて興奮しっぱなしでした(笑)
とにかく瑞稀くんの、正義感のあるネズから復讐に燃えるネズに豹変する演技が上手かった…!

事件後のネズ

薫子が生き残った生徒に事件の話を聞く中で、ネズがなかなか出て来なくて、「ネズは殺されたんじゃないか」とか、「ネズは精神が崩壊して入院しているんじゃないか」などと予想しながら見ていたのですが、(上記の豹変するネズを見る前に)刑務所にいるネズを見て、「良かった…ネズ生きてた…」と思うのと同時に、「あれ…?何で刑務所にいるんだ…?」と驚きました。

結局、ネズは桜庭先生(我妻三輪子)を自分を銃殺するよう命令されて射殺した罪と、夢崎亜夜子(雛形あきこ)への殺人未遂の罪で逮捕され、留置所に入り、最後に薫子が留置所に話を聞きに行きます。

その後、留置所から出所したネズは、工場で働き始めていました。

物語の終わり方

生き残った元6年2組のメンバーは、同窓会を行います。

そこにはネズも来て、「俺たちは俺たちだ。俺たちの事は俺たちが知ってるし、俺たちは、これからもこの世界で生きて行かなきゃいけない。」と話します。

みんなでご飯を食べに行こうとする所で、亡くなったみきおが現れ、ネズの背中を押し、呼ばれたネズが歩き出す所で物語は終わります。

私的にはこの終わり方、めちゃくちゃ好きですね…!

主題歌「ロベリア」(HiHi Jets)

この曲大好きですね…!!

一つの回の終盤で、結構衝撃的なシーンが来た時に、瑞稀くんが歌うイントロの
「荒れ果てた行き場の無い世界で僕ら 健気にずっと探している」
が流れた時に、そのシーンの重要さや儚さ、悲しさが強調されている感じがして良かったですね…!

歌詞を見てみると、これがまたストーリーや登場人物の状況や感情とリンクしていて良いですね!

あと、マジで今気づいたんですけど、ちょうど昨日、水野カイト(矢花黎)がこの「ロベリア」をカバーしている動画がISLAND TVに上がっておりまして…
めちゃくちゃビックリしております…!

【おまけ】私の推し、矢花黎が演じた水野カイトについて

初めは彼を見るためにこのドラマを見ていたと言っても過言ではないのかもしれません(笑)
なので、私の大好きな水野カイトについても書きます(笑)

①水野カイトと言うキャラクターについて

彼は、クラスの中心メンバーで、学級裁判を開いていたほど堂々としているのですが、短気かつイライラしがちで、物語の序盤では自分の身に危険が及ぶと他人を急かしたり、すぐに悪い人を責め立てたりするなど、悪い意味で人間らしいキャラクターです。

しかし、実験を通して成長し、みんなと協力するようになったり、緊迫している場を和ませようとしたり、暴走するネズを止めようとしたりします。

最終的には生き残り、事件後には再同窓会を提案します。

②早めのネタバレをする水野カイト

「水野くんが死んだら嫌だなぁ・・・」とドキドキしていたのですが、彼は割と早い段階で薫子からの取材を受け、生き残った事が確定し、ホッとしたと同時に、早めの結果発表に「水野(推し)が死ぬ」と言う緊張感がなくなってしまい、「面白くないなぁ…」と思ってしまいました(笑)(生きてて良かったけど!!)

③矢花くんの演技について

水野くんが薫子と事件について話すシーンがあるのですが、事件の事を思い出した水野くんは、ガタガタとコーヒーが入ったコップを持つ手が震えてしまいます。
この恐怖に震える手と表情の演技、良かったですね…!

普段は割と柔らかい話し方の矢花くんですが、水野くんの話し方はオラオラしていて、特に序盤は怒る演技が多かったんじゃないかと思います。

水野くんが成長して、表情が柔らかくなったり、いじられたりする事も多くなりますが、「矢花黎」がいじられている時の雰囲気ではなくて、ちゃんと「水野カイト」がいじられた時のリアクションをしているんですよね。
良い意味で、普段YouTubeで見せる「矢花黎」は消えていたと思います。

おわりに

矢花くんが出るからと言う単純な理由で見始めたドラマでしたが、すっかり物語にのめり込んでしまいました。

衝撃的なシーンが多いので、次回どうなるの?これからどうなって行くの?どうしてこうなったの?とハラハラドキドキしながら見ていました。

最終回は、緊張感から解放されたような気持ちになるので、気になった方は是非第1話から最終話まで通して見て頂きたいです!

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