「最初はパー」第1話 感想

はじめに

 このドラマは、SixTONESのジェシーの単独での地上波連続ドラマ初主演作です。
私がこのドラマを見ようと思った理由は、単純に私が大好きなジェシーが主演だからです。

 ジェシーはジャニーズJr.の頃から様々なドラマに出演していました。
しかし、それはSixTONES結成前というイメージが私の中にありまして、当時はジェシーの存在すら知らなかったので、ちゃんとジェシーの演技を見たのは「私立バカレア高校」くらいですかね…
でも、バカレアの主演は今のSixTONESの6人で、正直ジェシーはあまり目立つような役ではなかったんですよね。(SixTONESの中でも主役は森本慎太郎だった)
なので、ジェシーが主演の作品は見ない訳がなかった、という事です。

ストーリー(ネタバレあり)

 利根川豪太(ジェシー)は、今まで情熱を注げるものに出会ったこともなく、何をやっても長続きしないという中途半端な人生を送ってきました。
 彼は、政治家の父・周郎(橋本じゅん)の敷いたレールを歩むしかないのかもしれない…と薄々感じていました。
 そんな時、豪太は街でお笑い養成所のチラシを受け取ります。時を同じくして、周郎から後継者として次の選挙に出馬するように言われた豪太は、
「違う世界も見てみたい」と、チラシのお笑い養成所に入学する事を宣言します。
周郎は仕方なく豪太を受け入れますが、猶予は卒業までの半年間。
 豪太は養成所に入学し、彼のクラスでは講師、相田忠則(小藪千豊)の授業が始まります。
豪太はこのクラスで、裏社会で生きてきたというコワモテの男・澤村銀平(市川猿之助)、暗い過去を持つ女子・雨宮すみれ(嘉喜遥香)、ノリの良い若者・小塚尊(基俊介)、自信満々の・木島大和(青木紬)、元エリート官僚・市毛稔(迫田孝也)ら、プロの芸人になるという夢を抱いた変わり者揃いの同期生たちと出会います。
 授業開始早々、”コップの水をかけられて一言”というお題にボケる生徒たちですが、目標や夢、情熱の無いまま入学した豪太は、彼らをぼんやりと眺めている事しかできません。しかも、相田は生徒たちのボケと夢を容赦なく否定する鬼講師だったのです。
 初日から打ちのめされる生徒たちでしたが、相田から「次の授業ではネタを披露してもらう」と言われ動揺します。
 彼らは帰りに居酒屋に集まり、それぞれ相方を探す事になるのですが、すでに笑いの方向性が決まっている人同士でコンビやトリオを組み始めたり、ピンでやる事に決めた生徒が多く、残ったのは豪太と、コワモテの澤村のみ…
 豪太は澤村とコンビを組むのを嫌がりますが、沢村はピンでやるのは嫌で、「くじ引きで決めよう」と言い始めますが、他の生徒は「もう決まったから」とくじ引きをやりません。
 拗ねた澤村は、まだコンビを組んでいない豪太と肩を組み、「俺は豪太と組む」と言います。

 解散後、豪太が飲み過ぎて酔っぱらった澤村を担ぎながら二人で帰り道を歩いていると、前から来た怖いお兄さんたちに絡まれてしまいます。
ガラの悪い澤村は、酔っているという事もあり、お兄さんたちと揉めてしまいます。
怖いお兄さんに手を出そうとする澤村を、何故か「かっこう」を歌ってなだめる豪太。
澤村は落ち着きましたが、結局豪太と澤村はボコボコに殴られてしまうのでした。
散々な目に遭った豪太と澤村でしたが、なんだか息が合い、二人でコンビを組む事に決めます。

 再び授業が始まり、コンビが決まって前向きになった生徒たちでしたが、授業が始まると相田から厳しい言葉をあびせられます。
 相田は、『おもろい=笑える』という事は間違っており、大事なのは『相手の興味をひくこと』だという事を伝えます。

 遂にネタを披露する事になった生徒たち。トップバッターは豪太と澤村。
相田にコンビ名を聞かれ、「最初はパー」と答えます。

感想

 まず、相田先生が厳しいけど、授業の内容はなるほどなー…と思いました。
特に、
・「さんま御殿でさんまさんにトークやネタを振られて、スタッフが笑ってもさんまさんが笑わなかったら意味が無い」
・「泳ぐときはいくら教科書を読んでも泳げず、実際に泳がないと泳げるようにならない」
・「売れる芸人はほんの一握りだけ」
という事が印象に残っていて、芸人さんって凄いな…大変だよな…と感じました。
このドラマ、こんな現実的な事も教えてくれるんだ…
演じてるタレントとしてのジェシーにも刺さってそう…と思いました(笑)
 このように学べる事も多いドラマだと思うのですが、個人的には豪太と澤村が絡まれて、豪太が澤村をなだめるシーンは、二人の絆が深まるきっかけになったシーンだと思うので、一番好きでした。
「豪太めちゃくちゃでかいのに、気が弱いからなぁ…
いやいや、新しい人生が始まったのに、警察沙汰になったらヤバイよね…」
とか、「ジェシー歌上手すぎやろ…」とか、「バカレアのジェシーだったら殴ってる」とか何とか、色々考えてしまったシーンでした。

 あと、橋本じゅんさんの演技は迫力があって凄いですね…笑っちゃうくらい圧が凄い…(笑)
 芸人さんの事情とか、政治家の事情とか、色々リアルに描かれていて入り込みやすいドラマなのかなー、と思いました。
 豪太と澤村、そして養成所のみんなが今後どうなっていくのか楽しみです!

この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,514件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?