「最初はパー」第7話 感想

1.ざっくりとしたストーリー(※ネタバレあり)

遂に手術が始まった澤村(市川猿之助)。

授業が始まり、生徒たちがネタの披露している最中も、豪太(ジェシー)はずっと時計を見ており、澤村の事が気になる様子。
そんな豪太を見た相田(小籔千豊)は、途中でネタを止め、「何か予定あるんやったらこんなクソおもんない漫才、無理して見んでええぞ」と怒る。
「何の予定もありません」と言う豪太に、相田は豪太と、漫才をしていたコンビ『似たようなもん』に対し、「お前らもお前らや。腕時計見せる隙も無いくらい笑かしたるっていう意地がないねん。」と叱る。

豪太は『似たようなもん』の二人に「面白かったです。ただ、僕に笑う余裕が無かっただけです」とコメントするが、相田に「余裕無かったらここ来んな」と言われてしまう。

市毛(迫田孝也)は、「豪太は手術中の澤村を心配している」と豪太を庇うが、市毛も相田に言い返されてしまう。

豪太は本当は授業に出ずに澤村に付き添いたかったが、澤村に「授業の様子を見て教えて欲しい」と言われていたのだ。


授業が終わった養成所の生徒達は、みんな澤村の事を心配していた。

市毛が豪太を元気付けようとするが、逆効果だと言われてしまう。

木島(青木紬)と小塚(基俊介)は豪太に、澤村を裏切り者だと言ってしまった事を謝る。

すみれ(賀喜遥香)は、「澤村に千羽鶴を折ろう」と提案するが、「手術の前にやる事じゃない?」と否定され、その上「狙ったよね?」と言われてしまう。

手術が終わったら養成所のみんなでお見舞いに行こうと話し合っていた所、豪太に父・周郎(橋本じゅん)から電話が掛かって来て、澤村の手術が成功した事を伝えられる。

安心し、父親に感謝する豪太だったが、豪太は澤村の手術が成功したら次の選挙に出る事を約束していた。
そのため、「お笑いは辞める」と宣言する。


そんな時、相田の元に校長の太田黒平次がやって来る。
太田は、大黒芸能養成所は経営が厳しく、養成所が入っているビルが取り壊されるため、養成所を閉校すると言う。

手術が終わってまだ意識が戻らない澤村の病室に、豪太がやって来る。
そこには周郎がおり、豪太は、自分が何から始めれば良いかを聞くが、もう豪太の準備は整っているらしい。

その後、豪太は意識を取り戻した澤村とネタ合わせをする
…夢を見る。

現実の澤村は、まだ意識を取り戻していなかった。

その頃、養成所ではネタ見せの授業が行われていた。
そこへ、豪太が遅れてやって来る。
相田は生徒のネタをダメ出しせずに、次々と披露させる。
ダメ出しが無い事に耐えられなくなった市毛は、相田にどうしたのか聞く。
相田は「ダメな所が何も無いいう事ちゃうか?」と返すが、納得の出来ない生徒達。

相田は、遂に生徒達に大黒芸能お笑い養成所が閉まる事を伝える。
生徒達は急な事に混乱し、相田に詰め寄るが、相田はクリスマスに卒業公演をやる事を思い付き、生徒達はさらに混乱する。

卒業公演には、テレビ局や広告代理店等の業界の人が見に来るため、チャンスになるかもしれない事を聞いた生徒達は、戸惑いながらも、チャンスかもしれないと感じる。

しかし、豪太はそれまでに澤村が退院出来るか心配だった。
相田は「それも運」と気にしない様子。


病院へ向かった豪太は、澤村の病室をノックするも、澤村の返事は無い。

豪太は澤村の声を聞く事も無く病室へ入ると、澤村は眠っているだけだった。

澤村は目を覚まし、傷口が痛いと文句を言う。
そんな澤村を見て安心する豪太。
澤村は、「手術中に良いネタを思い付いた」と言い、豪太とネタ合わせをしようとする。
その前に豪太は、澤村に養成所が年内に閉鎖される事、クリスマスに卒業公演をする事を伝えると、澤村は驚く。

卒業公演がテレビに出られるチャンスになると聞いた澤村は大喜び。

喜んでいるのも束の間、澤村の病室に強面の男がやって来る。
その男は、澤村が世話になっている、大阪府警の刑事だった。刑事は、澤村が元気そうな事を確認すると、安心して帰って行く。
さらに、その刑事は澤村の妻・真由美の父親だった。

その話をした後、澤村は口を押さえ、吐血してしまうのであった。

2.見どころ&感想

①相田のセリフ「芸人言うのはな、全てをかけて笑い取りに行っとんねん。」

鍋の例えを用いて、鍋(=ネタ)を食べて、美味しいと言ってくれたお客さんの笑顔が唯一のご褒美、幸せだ、と言う相田先生は、流石は元プロの芸人だと思いました。

恐らく、彼らが養成所を卒業して、プロの芸人になって行き着く先は、この幸せなんでしょうね…

②豪太「時間が気になるくらい…つまらなかったです!」

相田先生が豪太に、「似たようなもん」の漫才を見ての感想を聞かれた豪太の回答。

実はつまんなかったんかーい!
しかもちゃんとネタ見てたんかーい!

親指立てて「グッ!」じゃないのよ!

③太田黒校長何回入ってくんねん!!

ほんでいつになったら帰んねん!!

相田先生の元へ太田黒校長が来るのですが、相田先生の部屋から出て行ったと思ったらまた入って来て…

思わずこのツッコミが出ましたよね(笑)

④豪太と周郎のやり取り

豪太は周郎に、「僕は政治家に向いていますか?」と聞きます。
それに対して周郎は豪太に、「お前から見て私は父親に向いているか?」と聞きます。

豪太はゆっくりと首を傾け「さあ…?」と一言。
周郎は、「向き不向きは誰にもわからん」と答えます。

親に向き不向きなんてあるんでしょうかね…?

そしてやっぱり、周郎は豪太の事を親として気にかけているんでしょうかね…?

⑤手術前の澤村さん

周郎によると、澤村さんは手術室に入る際、「ドンドンドンドン、ドン引き、了解」と言っていたらしいです。

周郎にこの言葉の意味を聞かれた豪太は「おまじないですよ。何があっても挫けない。」と言うんです。
二人で作ったこの一発ギャグは、二人のおまじないとなっていたんですね。

⑥「ドンドンドンドン、ドン引き─終了。」

「ドンドンドンドン、ドン引き、了解」の意味を聞いた後の周郎の台詞。

ああ…澤村さんの手術が終わったら、このネタは終了なのか…

澤村さんは助かった。しかし、「最初はパー」というコンビは終了する、と言う絶望感が来ましたね…

「終了」の台詞で周郎がドアを閉める演出も、更に絶望感が出ていて上手いな…

⑦澤村さん、卒業公演に出られるの…?

「それ(卒業公演)までに澤村さんが退院できるか…」と相田先生に言った豪太は、「それも運や」と返されます。

相田先生は、序盤の授業で「芸人になれるかどうかは最終的に運で決まる」と言っていましたが、授業で言っていた事がこの卒業公演に活かされるとは…
凄い回収の仕方だ…

⑧ビビるけど頑張る豪太が可愛い…♡

澤村の病室に怖い人が来た時、豪太はめちゃくちゃビビってるんだけど、澤村を守る(?)ために声を低くして頑張って対応するんです…可愛いなぁ…

澤村が「お通ししろ」って言った後に豪太がすぐ扉を閉めるシーンめっちゃ笑いました(笑)
しかもその人は澤村が昔お世話になった刑事だったっていう…(笑)

⑨澤村、吐血──

エンディングが流れた後、刑事さんと話してホッとして、澤村がなかなか豪太の方を振り向かないから、どうしたのかな…と思ったら、澤村が急に吐血したんですよ…

私もはっとしてしまって、これは多分、卒業公演どころじゃないぞ…と思いましたね…

3.おわりに

次回、「最初はパー」が遂に最終回を迎えます。
今回の最後のシーンがただただ衝撃的で、澤村さんが助かるのか、豪太と無事に卒業できるのか、心配ですね…

もう最終回か…早いな…

澤村さんが助かりますように…

豪太、澤村、そして大黒芸能お笑い養成所のみんなが無事に卒業出来ますように…

あと、いつも霜降り明星のせいやがドラマの最後にコメントしてくれるんですけど、最終回の予想として、
『相田先生「そんな練習いらんねんお前ら。」
豪太「えっ!?何ですか?まだ言うんですか?」
相田先生「もうええねん、練習なんかすんなお前ら。
─どうせ売れんねんから…」
…みたいな(展開だったら良い)ね?』
って言った時に、
「それめっちゃ良い!!」
って思いました(笑)

ハッピーエンドが見たい!!

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