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些細な日記(ダークサイドヤング記録)

平日はほぼ毎日行く追分梅林。そこにきずなやという場所がある。認知症や障害を抱えた人や個性が強い若者が集まる場所。

その場所で、DPMというチームがある。メンバーは一癖も二癖も強い個性をもった若者、主に10代から20代。個性が強い余りにぶつかったり(上司や会社や学校や社会など)することが多々ある。一言でいうと、みんな世渡りがうまくないのだと思う。


そんなメンバーの中で起きた話である。
メンバーの中に、目付きが兵士を射る矢のように今にも飛んできて射貫かれそうなほど鋭い男の子が1人いる。K君はは会うときいつも鋭いまなざしで人と接する。だから、私は正直怖いし関わり方がわからない。彼も人とどう関わればいいのか迷っているようだし、彼なりに悩んでいるということは感じる。

私は、挨拶が苦手である。
唐突だが、自分からおはようと声を出して声をかけられない。言われるのはうれしいし、応える。でも自分からしようと思うとタイミングが分からない。だから、そのK君とも特に話したり挨拶をすることが普段からあまりなかった。だから、いつも気にしていなかったし、むしろ私が女というのもあって話かけると鬱陶しいだろうなと思い敢えて(避けてた)挨拶していなかった。けれど今日の朝、たまたま玄関でK君とすれ違った。いつも通りの矢を射られそうな目付きなので若干恐れを感じながら横をすれ違おうと思い通った際、少し肩がぶつかった。今までそんな触れるような距離感で通ることは一度もなかったので、なんだか脳裏でうっすら嫌な感じがした。案の定矢が飛んできた。


K君「鈴木さん、僕の事嫌いですよね。Kさんの事鬱陶しいって思ってる。」
私「...いや、そんなこと思ってないで」(胃腸炎ですこぶる体調が悪い)
k君「絶対嘘だ、僕の事嫌いっていうのが出てるんで」

k君は自分に挨拶をしてくれなかったのが気に食わなかったのだろうか。それともたまたま体調の悪い私の態度が自分に対して悪く見えたのだろうか。胃腸炎気味で弱っているこのタイミングには、精神的消費カロリーが高すぎる。何にしろ、いきなりすぎて私の脳が状況に対応できずほぼフリーズに近い状態で起こったことが全く理解できなかった。とりあえず毒っ気の強い言葉の矢で射されまくった私はどうにか自分を慰めようと思考を整理した結果、落ち着いたのは笑いの方向だった。


私「k君自分のこと自分でkさんって言うんや。うち、さん付でkさんなんて呼んだことないねんけどなぁ。」

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