本音が話せない

「何考えてるかわからない」
「淡々としてて感情がなさそう」
「もっと自分のことを発信するべき」
「目が笑ってない」

これらは前職の上司とか知り合いとか先輩に言われた言葉だ。仕事でも仕事じゃなくても、これらの類のことを言われる。謎な人間だと思われているのだろう。
「井出さんはいつも淡々としてるから、笑ったり怒ったりすることもあるんですね。なんか親近感がわきました!」なんてこともたまに言われる。え、何その漫画みたいなセリフ…私は綾波レイなの…?

こんなことがよくあるため、自分では伝えてるつもりだけど、恐らく何も伝わっていないんだとわかる。少し悲しい。でも伝え方がわからない。だって自分では伝えているつもりだから。
一応営業をしていたし、初めましての人ともある程度は話せているつもりなんだけど、多分それだけなんだと思う。
自分の本音の部分や、自分という人間を他人に紹介することがかなり苦手なのだろう。それは仕事においても、人間関係においても。

なんで本音が言えないのかな?なんで伝わらないのかな?と考えてみる。
私の中で「どうせ伝わらないしな…」「言っても変わらないし、意味ないよな…」「私の考えを否定されたくないな…」「これはワガママなんじゃないか?困らせるのではないか?」という気持ちが無意識にあるのかもしれない。伝えることは疲れてしまうし、伝わらないともっと疲弊してしまうよね。
この気持ちのルーツがなんなのかは、あまりわからない。育ってきた環境なのか、もともとの気質なのか。

言えば何か変わるのかもしれないのに、勝手に諦めてしまう。例えば、前職の人達は優しくて素敵な環境だった。それでもやはり不満というものはあって、少し悩んでいた。私の不満は言えば解消されたかもしれなかったけど、言うことが無駄に思えて何も言えなかった。退職したことに後悔はないけど、もしかしたら他の選択肢もあったのかもしれない。
恋愛でも少しそういうところがあった。嫌になったら話し合いを放棄して逃げて終了。最悪すぎる。
心の奥底では、恋人には自分のことを全て理解して欲しい・わかって欲しいと思っているのだけど、私が本音を出すことで拒絶されたり否定されたりする方が傷付くのだ。
今はそういうことはなるべくないようにしているけど。それでも自分の気持ちを伝えて無駄に終わってしまったら、やっぱり辛い。

他人は他人の気持ちを大して考えないのだから、自分のことを伝えなければ伝わるはずがない。その考えは常々持っていなきゃな、と思う。仕事では割り切らなければいけない。

それでも私の「ほんの少しの大切な人にわかってもらえればそれでいい」という根本の価値観は覆らないだろうし、そこは大事にしたい。
同じ価値観を持つ、少数(本当にめちゃくちゃ少ない)の親友と家族にわかってもらえればいい。

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