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「幼児語の世界」

 ある知り合いの方の2歳の息子さんが歌う「チューリップ」の歌。

  だいた~ だいた~
  ちゅ~いっぷ~ ななな~

  なぁなんな~ なぁなんな~
  あ~た ち~お みみも~

  ど~のま~ま み~て~も~
  き~え~い~な~な~♪


 最後の2行は「どのママみても綺麗だな」と歌っているのでしょうか?


 妹が小さい頃、幼稚園で習った「ロンドンブリッジの歌」を英語で歌っていたので、感心してよく聞いてみると…、

  ろ~んろん びっじ ほ~りんだん ほ~りんだん 

 もっと小さい頃は、

 「テレビ」→「てべり」、「ヘリコプター」→「へこりぷたあ」、「エレベーター」→「えべれえたあ」、「隠密剣士」→「おめんけち」
 なんて言ってましたね。
 「てべり」「へこりぷたあ」「えべれえたあ」あたりは、全国各地でよく聞くのではないでしょうか?

 鹿児島独特の幼児語に「桜島」→「さくじらま」なんていうのもあります。「桜島」が「桜+島=桜島」という複合語であることに気づく前に、桜島の雄大な姿に重ねて「さくらじま」という響きを丸呑みしようとして、この間違いが生じるわけです。

 たぶん、鹿児島で生まれ育った人が「さくらじま」と言うときと、それ以外の人が「桜島」と言うとき、言語脳の働きは微妙に違っていると思いますよ。

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