「漢字は走る」

     昔むかし、あるところに、
   箱をかぶって走っている者どもが
       おりました。

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   只 只... 只..只只...  只;......

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           .....;只 ...只 只..只 ...只 只

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  彼らは何故そんなことをしているのでしょう?

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          只只只只只只 ((え?何故って?
 
            「ただ走ってるだけさ」 
              「だって、おいら『只』だもん」
              「ただ、ただ走るだけさ」


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            「余計なこと訊かんといてや!
               せっかくの楽しみが中断したやんか」


  只 只... 只..只只...  只;...... タタタタ

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 そのうち、他の村や町からも仲間に入る者が出てきました。

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    兄兄... 児... 変; 兎...     只;只;; 

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 中には、裃を着けたまま走っているお武家様もいらっしゃいますね。
 そう「変」←この人です。
 こんな格好で走るなんて、なんだか変だなぁ。

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   ぴゅうぅぅぅ                 もたもた
 兄 兄.. 光;.. 変; 兎...       只;...只;;...


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 やっぱり、足の短い人は、遅いようですね。

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              プンプン!
            “只"@

              ほっといてくれよ!
              おいら、ただ好きで走ってるだけだい!

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   でも、なんで箱なんか被って走ってるんだろう?


       お わ り


  ※本作はシリーズ化の予定は、全くありません。
   こんなことばっかりやってられまへん(笑)


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