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親愛なる妹へ


あなたとの出会いは、3回あったんだ。
出会い直すたびに、愛しさと尊敬の気持ちが増していった。

いちばんはじめの出会いは、福島の原発に行った感想を聞いた時。

どこから借りてきたわけではなく、自分の身体と心が感じたことをことばにするあなたをみて、素直に「好きだな」って思った。

2回目の出会いは、ある人の目を通してみるあなただった。

その人に、「家族以外にはもったことがない愛しい気持ち」「あなたが幸せでいることに責任をもちたい」と言わせるなあなたという人間を、もっと知りたいと思った。

3回目の出会いは、ひとりの人同士で話せたとき。

最近あったことも、うれしいかったことも、とんでもなく傷ついたことも、なんでも話した。それは、バーだったり、公園だったり、お部屋だったりした。




「大人な選択しないでくださいね」
そう言ってくれたあなたのことば、すごく心に残っているのだけど
守れてないかも。自信ないんだ。

でもそれ以上に想いをもって伝えてくれた、
「幸せでいてほしい、ごきげんでいてほしい」ということばはていねいに受け取って、大切にして選択しているつもりだよ。

だから安心してね。

「一緒に飲みたい人と飲んでほしいんです」と言って、サッポロクラシックを3本くれたよね。

2本ではなくって。

その配慮に心くすぐられるような、さすがだなって自慢したくなるような気持ちになったよ。

「この人の人生に影響を与えたい」ってにやにやしてたあなたの顔、とっても好きだったよ。

沼にハマることも、距離をとることも
なんとなく、一緒に学んでいった気がする。



いつもはほんとに敵わないなって思うんだけど

自分からトゲや毒が蔓延る状況に飛び込んで、
傷だらけになって帰ってくるあなたをみて、心配になっちゃうこともある。

でも、あなたがそれを望むなら、私は「いってらっしゃい!」って送り出したいし
帰ってきたあなたを、「おかえり、がんばったね」って抱きしめたい

明確なお別れの瞬間はつくらなかったけど
そりゃそうだよね、姉妹だから。

物理的に遠くにいても、大切にしているものの地下水脈はどこかでつながっている。


話したいと思った時、電話をかけるのかもしれないし

ああ、あなただったらこういうことばをかけてくれるだろうなって想像するかもしれない



いつも、目の前の人が、そして自分が幸せであれるように、ことばを、行動を選んでいるあなた
賢さも、不器用さももちあわせているあなた

今のあなたもあなたのままで魅力的だけど
もっともっと、望む方向に背伸びができる人


表面に現れている魅力がさらに輝くことを
内に秘めるエネルギーが芽吹くことを
私は信じているよ。



こんどはお互い、今よりもさらに好きな自分で


また、会いましょう。

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