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Stop使い回し

※今回の記事は園芸として存在するリスクを如何に回避するか、また付き合っていくかのオプションを共有するために書いております。
初心者の方、センシティブな方はおすすめ致しません。
※写真株は本投稿内容とは関係ございません






今回はもしかしたらやってる方もいるかもしれない”使い回し”に関しての注意を書きたいと思います。

ズバリ何をかというと土と台木、古い鉢です。

順を追って説明しますが、まず理由としてはヴァイラスと虫。

ヴァイラスとは今で言うウィルス(Virus)のこと。
サボ界では英語発音のヴァイルスに近いヴァイラスで通っています。

ヴァイラスは土や接木の台木(カキコから取ったもの)鉢から侵入し、一度かかると現在のアプローチでは処分以外取り除くことは出来ません。症状としては淡い縞模様や斑点などの病斑、へこみ、黄化、萎縮、変形、奇形化、壊死など。
症状の発症によるものなのか、個体の特性かはプロでも不明瞭な点もあり、確実に出ている場合は処分、販売もしておりませんが
不明瞭な株に関してはそのまま流通している場合もあります。
不明瞭な点というのは、虫害、冷害、日焼け、斑入り、ただのモンスト化、その他の病気かの判断がつきにくい場合を指しています。

土はイメージつきやすいと思うので端折りますが、台木は何故かというと
カキコ繁殖させることも多いため、親木が感染している場合子も漏れなく感染しているからです。なので、台木下ろし(接木下ろし)した株は念のため処分がおすすめです。
台木が実生球であれば上の条件には当てはまりませんが、育手から離れた段階でそれを判断することはほぼできないと思ってください

こちらで新しい土に入れ替えているものはそのまま同じ株に使っていただく事は出来ますが、別株はの併用はご自身の判断でご使用ください。

鉢に関してもアルコールではヴァイラスは倒せないため第三リン酸ナトリウムで消毒もしくは新しいプラ鉢に変えてあげるのが無難。

次に虫について
上記とほぼ似た理由ですが、古い土や台木、鉢には目には見えない虫や卵が入っている場合があります。貝殻虫に至っては風に乗ってやってくるほど。
微塵抜きしてまた使えるかな〜やナーセリーによってはリサイクル土をくれるところもありますが、リスクを鑑みると新しい土を使う方が安心かと思います。
オルトランやレンジでチン殺虫も有効ですが、レンジは量が増えると中々に大変です。
※木片などで火事になる場合があるためくれぐれも気をつけてください

ヴァイラスは大事な株を最悪からしてしまうだけでなく、新しく入手する数にも影響を及ぼすかもしれないこわさもある一方、植物管理においては避けては通れないもの。

同じリスクならどう向き合っていくか、付き合っていくか。よりポジティブな選択肢をもっておくかが大事だと思いますので
この記事をご自身なりにインプットして、管理(アウトプット)に繋げていただければ嬉しいです。


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