2020/4/22 WED. 日記

まず、今日のことを書く前に昨日の夜のことを書きたい。

昨晩はいつものように家でひとり酒を飲んでいたわけだけれど、
22時回った頃に突如、私が世界で一番敬愛するミュージシャンがインスタライブを開始したので、あっという間に酔いが吹き飛んだ。
彼はInstagramのUIに戸惑いつつも、喋ったり歌を歌ったりした。
およそ1時間くらいの尺だったけれど、私は身体中を震わせて、顔がほころぶのをこらえきれずにスマホとにらめっこした。

彼が動いている！喋っている！自宅からライブ中継している！！！
ギターを弾き、ピアノを弾き、歌を歌っている！！！！！！！！！

転げ回るほど嬉しかった。
即座に妹とパートナーにLINEを送って興奮を伝えたけれど、二人とも「あーはいはい、わかったわかった、落ち着け落ち着け」といった調子だった。
彼に対しての私の情熱は、自分でもびっくりするくらい底抜けなのだ。

もうかれこれ彼(正確に言えば彼ら、だ)のファンになってから14年が経つ。
彼らのいつのどんな時代だって私は追いかけてきたのだ。
当初、彼らはほとんどメディア露出がなく、TVの音楽番組には一切出なかったし、
私が彼らに触れられる情報といえば3年ごとくらいにリリースされるCD(アルバム)か、
公式から配信されるメルマガか、公式サイトのBLOGか、
インタビューが掲載される音楽雑誌か、ゲスト出演するラジオ番組くらいなものであった。

CDはもちろんフライングゲットで初回限定版を片っ端から購入していたし、
ラジオ番組に出演するとなれば、出演時間に合わせてCDデッキのアンテナを長ーく伸ばしてチャンネルを調整して待機していたし、
彼らの記事目的に音楽雑誌も購入し、ギターを弾かないのにスコアブックも買っていた。

いつだか、映像配信サービスUSTREAMで彼らが新曲を生演奏するという配信があった。
配信前に私はどうにかアーカイブを残す術を検索しまくり、準備万端の状態で配信時間10分前にはPCモニターの前に待機し、
しっかりとリアルタイムで視聴していた。アーカイブもしっかり残すことに成功した。
昨日のインスタライブを見ながらそんなことを思い出していた。

彼らの音楽は私にとってずっと変わらず希望であり続けたし、嫌いになったり離れることもなかった。
あらゆる時のライブチケットに運良く当たり、大きな全国ツアーはほとんど行くことができた。
ライブに行けば、ステージに立つ彼らの姿をこの目で見れた、音を全身に浴びれた、その感動で涙が止まらなかった。

彼らの音楽が、私の人生と価値観に大きな影響を与えたといって全く過言ではない。
私が世界で一番愛しているミュージシャンなのだ。

そんな彼が、インスタライブをやったということは私にとんでもなく大きな衝撃だった。
今みたいな事態になって、あらゆるアーティストが無料動画配信サービスやSNSを駆使して音を届けている実状は見聞きしていたけど
「ふーん」と見るくらいで、特になんとも思っていなかった。
それが自分の世界で一番好きなミュージシャンがやるとこうも感動するのか、と衝撃を受けた。

ああ、いつも遠くに感じていた彼が、画面越しに繋がっている…こんな幸せが他にあるだろうか…
(完全に気持ち悪い域に入るオタクと化していることは重々承知している)

そんなことで、昨日の夜はたっぷりの幸福の海を漂流しながら、終始余韻に浸って過ごしていた。
昨日の夜は本当に本当に幸せでした。ありがとう。

今日だけれど、特筆することは特にない。
昨日の衝撃が大きすぎて、今日という日が霞むな…言い過ぎか。

体温は36.5℃、いたって平熱であり体調に問題もなかった。
天気は曇天だったが、気温は高くて過ごしやすかった。

朝は目玉焼きトーストとコーヒーを食して、ラジオ体操第一と第二をこなす。
職場から荷物が届く予定だったが、手違いがあって届くのは明日に延期となった。

Zoomで上司と先輩たちと話をした。
もちろん業務に関する話だったけれど、先輩の一人がファミレスから参加していたらしく、後ろでファミレスの雑音が聞こえていた。
食器のなる音や、店員が客を誘導したり会計をしたりする声。
私が思わず「うわあ、久々に外の音聞きました〜」と漏らすと、上司ともう一人の先輩から「青子さん、外本当に出てないの？」と驚かれた。
週一の買い出し以外で私が外出する最長距離は、住んでいるアパートの外に設置されたポストまでだ。
聞くところによると、みんな引きこもりっきりになるのは難しく、人気のない時に散歩したりジョギングしたりはしているらしい。
私も、別で暮らしている妹も、ほとんど難なく引きこもりきりの生活を送っていて、特別引きこもりだとは思っていなかったのでびっくりした。
いつだか、今の意味とは全く違う本当の意味での「引きこもり」をしていた頃の本領が発揮されているのか…などと思った。

朝から夕方まで業務をこなして、無事に終えた。
明日は顔出しの可能性がある会議があるから、念の為に化粧しなくては。