金属のヨウカイ

日常的な思考の切り取り、時事ネタを絡めた創作などを書いていきたい。 クスっと笑えたり、…

金属のヨウカイ

日常的な思考の切り取り、時事ネタを絡めた創作などを書いていきたい。 クスっと笑えたり、ハッとする瞬間を提供できれば私はとても嬉しい。そういったヨウカイ。

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面倒な食事

歳を重ねれば重ねるほど食事が面倒になってきた。 食欲が低下したという意味ではなく、何を食べるか考えることが面倒なのだ。 「わかるわかる。毎日違う献立を考えるのって面倒よね」 ちょっと違う。 食べたいものを好きに選べればいいのに、 ”健康のことを考えて食材を選びなさい” いつからか私の中にある、この強迫観念と格闘するのが面倒なのである。 スーパーで食材を選んでる時の頭の中はこうだ。 健康を考えるなら野菜は摂らなくちゃいけないな。値段が安いし、もやしにしよう。 い

    • 混ぜるな、危険。

      私には混ざるとどうしても許せないものがある。 食べ物と髪の毛だ。 そう言われて思いつくのは、飲食店で提供された食べ物に髪の毛が混入している事例だと思う。 でもこれは大して嫌じゃない。店員も呼ばずに自分で取り除いて食事を続ける。 では何が許せないか。 洗面台の中で混ざる食べ物と髪の毛だ。 洗面台前では髪の毛が落ちることはよくあるし、当然歯磨きもするので食べカスが落ちることもよくある。 この二つが混ざることがどうしても嫌で許せない。 厳密にいえば、食べ物というより

      • 得体の知れない何かへの敗北。

        最近暑くなってきたので冷房をいれる機会が増えてきた。 私は冷房のスイッチをONにする時に心の中で「負けた」と思いながらスイッチを押している。 私はいったい何に負けたのか。 夏に負けたのか。 電力会社に負けたのか。 はたまた自分に負けたのか。 得体の知れない何かへの敗北。 我慢をすれば今月の電気代だって抑えられるのに。汗をかいたらシャワーを浴びればいいだけなのに。クーラーが効いた部屋にずっといたら体調を壊すかもしれないのに。 己の弱さ。未熟さ。あぁ、クーラーの冷風を浴び

        • 地獄で出会った、丁寧な餓鬼。

          温泉地として有名な大分県の別府にはたくさんの地獄がある。 温泉に入ることを除けば、地獄めぐりをすることが別府観光の基本プランになるだろう。 地獄なんて普通は近寄りたくもないものだが、別府の地獄にはお金を払って大勢の人たちが集まってくる。 地獄にはさまざまな種類があり、血の池地獄と呼ばれる真っ赤に染まったおどろおどろしい地獄もあれば、海地獄と呼ばれるコバルトブルーの美しい地獄もある。 海地獄の施設の中には展示室があって、昭和天皇が海地獄にお見えになられた際の写真がある。

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