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仏壇、お盆、お施餓鬼

私の祖父は、十人兄弟の五男なので、数年前までお仏壇は自宅にありませんでした。祖父母が自分達が亡くなった後に入るために設えて初めて家に仏壇があるようになりました。ただ、神棚はずっとありましたよ。
お葬式にもほとんど縁がなく、今まで出席したお葬式はたったの二回。

だから、お仏壇のある意味も分からず、どういう家にあるのかも分からず、どこのお墓に入るのか、とかそういった本当に基本的な事も全然知りませんでした。

結婚してから、主人の祖父の法事に参加したり、もう一人の祖父のお葬式に参加したり、少しずつ身近なものになってきたように思います。
お葬式や法事の度にお義母さんお義父さんに質問をしたりしてぼんやり分かってきたように思います。自分の親や祖父母からは葬儀などに関して教わった記憶はほとんどありません。
戦前や戦争の事もそうなのですが、ぷっつりと途切れてしまっている感じがありますね…。

さて、そんな私でしたが、唐突に密教の世界を知るようになります。
病気をキッカケに密教のご祈祷をお願いするようになったのでした。

ご祈祷以外にも色々と本当に色々とやりましたが、周りがびっくりするくらいに順調に回復。
もしかしたら死ぬかもしれないと、家族には思われましたが、死にませんでした。

その後、密教の勉強に漫画を紹介して頂いて、色々学びました。
小僧さんの修行の事や、怪異を始末したり内容は多岐に渡りますが、また引っ張り出して読んでいた所がたまたまちょうど仏壇やお盆の内容だったのです。

一つは、お仏壇の役割、毎日のご挨拶の仕方、お仏壇の開眼などのお仏壇に関して描かれている内容。
お仏壇にはご先祖様しかいないと思っていた私には驚きの内容でした…。作者も同様で、意外と知らない方は多いのかなと思いました。

それから、お盆の供養は何をしているのか、お施餓鬼の由緒、お施餓鬼で何をしているか、が描かれている内容。
お施餓鬼なんて初めて聞きましたので、色々な供養があって、僧侶の方々は日々のお勤めで様々なことをなさっているんだなぁと思いました。
私たちの知らない間に、私たちの罪穢れを懺悔してくれたり、餓鬼に供養をしてくれていたり。
日々の生活を反省するキッカケにもなります…。

この2つの内容以外にもエピソードはありますが、この一冊だけでも話は分かりますので、お盆を前に、どんな事をお坊さんがしてくださっているのか知りたい方にはお勧めです。


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