見ても見なくてもどちらでもいい話part6

僕は少数派である。
己に性別がはっきりとない、と思っている時点で少数派なのだが。
その他にも、僕は今の恋人以外の人間に恋をすることができない。
てか、男を好きになることができない。
一応女なんだが。
どうしても、男に恋をすることができない。
素敵な人だと感じる男はいる。
けど、それだけだ。それ以上に感情がいかない。
男性恐怖症ではない。
苦手なだけ。

男の気持ちや女の気持ち、両方理解できるし、両方理解できない。
常にそんな感じである。
両極端の答えが同時に生まれる。
だから、男に恋できる自分もいる。
今はできない。
今は他人が怖い。
正直ね。

目を覚まし、外の道路を通る人の声がする。
それだけでドキッとしたりする時もある。
そういう時期だ、で終わらせてきたけど。
どうやら、それで終わらせていい話ではないようだから。
僕はいい加減、現実を見ることにする。
よく話をする人に病院に行くように言われたからね。
行って、僕は異常じゃない、と言ってもらおう。
どこも悪くないんだ。
悪くないと思いたい。
おかしくない、と。

そりゃあ、傍から見たら僕は同性愛者なのだけれど。
でも、僕は彼女を同性として見たことはないし、扱ったこともない。
僕から見たら、世の中の人、全員異性だからな。
美人がいたらときめく。仕方がない。
まあ、美人は眺めるだけで良いけどな。
で、まあ、きっと異性を恋愛対象として見れないというのは、一般から見たら異常なのだけれど。
病気ではないし。
そういう風に生まれ、育ってしまったので…
今から男に恋をし、付き合い、結婚せよと言われても無理だ。
諦めてくれ。
世の中、諦めは大事だぞ。

で、まあ僕は病気関係で言えば異常ではない。
異状ではないのだ。
だけど、そう見られるのはそう見られる原因があるはず。
というか、異常ではないと証明すれば良い。

ということで、病院に行くことにした。
なあに、死にはしないさ。
少しだけ、頑張らないといけないだけ。

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