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音楽つくったり、絵を描いたり(下手ですが)するのが好きです。そういえば、あれこれ考えた…

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音楽つくったり、絵を描いたり(下手ですが)するのが好きです。そういえば、あれこれ考えたり、それを書き出してみることも好きなので、時間を見つけて色々書いてみることにしました。

最近の記事

星の王子さまとサン・テグジュペリ

「星の王子さま」をかなり久しぶりに読んだ。 若い頃読んだ時はあまりピンと来なかったけど、今回読んでとても衝撃を受けてしまいました。 若い頃より理解が深まった、ということではなく、 恐らく変わったのは自分ではないかと。 若い頃は、自分は童心を忘れていないつもりでいたので、大人に対する批判(?)をある意味他人事のように解釈していたのだと思います。 今回は、完全に大人側の目線で読んでいました。 よって、 本当は大人なのに、それを認められなかった自分と、大人であることを

    • 音楽と情景

      自分なりのショパンの楽しみ方。 晴れた水曜日の朝、駅からショッピングモールをいくつも抜けて歩く。 前を歩く女性、陽の光があたって茶色くサラサラと清潔そうな髪が揺れ、 なんだかとても大きなお尻が気になりつつ、おっとっと、と目をそらす。 涼しげで爽やかな縞々のスラックスに、異次元のピアノの音色が調和して、ちょっと宙に浮いたように心地よい。 背中が汗ばんだポロシャツの男は、僕らの間をすり抜け通り過ぎていった。 この国では僕より速く歩く人は珍しい。 モールを抜けて、歩道を歩く。

      • お絵描きとBGM動画

        ワクチン接種が進むとコロナ禍もいよいよ終わりが見えてくる気がします。 最近は慣れきってしまいましたが、2020年早々からテレワークだの、ステイホームだの、オンラインミーティングだの、職場を中心に色々と環境が激変しました。 テレワークの個人的に感じるメリットは、他人に邪魔されず集中したいタイプの仕事にはとても良い、ということ。 それと、会議の進め方に無駄がなくなってきました。何故だか客観的な視点を持ちやすくなったような気がします。割と早いタイミングでその点に気づいたので、

        • 人生は短い?

          もうすぐ54歳 つくづく人生って短いと感じる 54年を振り返ると 想像していたよりずっと あっ、という間だった 祖母は一昨年100歳を迎えた 100年だ 100年前は 1921年 もうひと回り遡ると 1821年 江戸時代だ 50年生きた自分を軸にすると その短かった年月x4で 江戸時代だ 丁髷、着物、刀。 1760年生まれの北斎は61歳 まだ富嶽三十六景も描いてない 54年はあっという間だったけど そうか、短く感じるのは 世の中の変化に対して まだ自分は何も成し遂げてい

        星の王子さまとサン・テグジュペリ

          杉浦日向子 終わりのある旅

          昨年から浮世絵に目覚め、色んな展示会を通じて江戸の情景に魅了されてきた。そんな中、YouTube 様に見透かされた様に出逢ったのが、原恵一監督の「百日紅」。 元々「アッパレ!戦国大合戦」「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」のファンだったので、原監督の描く北斎、というのは今の自分の浮世絵モードにピッタリで、早速鑑賞。 うーん、いやいや、素晴らしい。 世界観とか、木造の両国橋をくぐる時の足音、妖と現実の曖昧な境界線のリアリティとか、そして時代考証と豆知識。 元々「アッパレ!・・・」

          杉浦日向子 終わりのある旅

          ぽっ、

          大泉学園のホームで、下り電車を待つのが好きだ。 線路の先をじっと見つめて待つ。 すると、突如電車の顔が出現する。 ぽっ、と。 線路の先が、急なカーブになっているからなんだけど、本当、 ぽっ、と現れる。 そこから下り坂の線路に沿って、電車が滑り降りてくる。 僕が大泉学園のホームで、線路の先を見つめ続けている理由だ。

          ぽっ、

          北斎はお見通しだったかの?

          葛飾北斎、富嶽三十六景の一枚、「五百らかん寺さざゐどう」 今も昔も日本人は富士山が大好き。 この絵には老若男女、色んな人が描かれていて、それぞれに富士山を楽しんでる。 スケッチされた人たちが実在したとしても、とっくの昔に寿命を迎えておられる。 唯一、富士山だけが今も昔も同じ姿で佇んでる、って思うだけで人の一生の儚さまで感じてしまった。 ここに描かれた様々な職業や身分の人たち同様に、未来に生きる僕らも相変わらず同じ富士山を見つめているのだ。 横一列に、思い思いに富士

          北斎はお見通しだったかの?

          歌川広重 道灌山聞虫之図どうかんやまむしききのず

          宵待ち 虫聴き 月見 *歌川広重 道灌山虫聞之図 見晴らしのいい山道の途中でゴザをひいて、虫の声を聴きながらお酒を一杯。 お月様を待つひととき。 こういう時間の過ごし方、風情の楽しみ方、近所で気軽に楽しめてたってのが羨ましい。 西日暮里でねぇ。

          歌川広重 道灌山聞虫之図どうかんやまむしききのず

          ポラン書房、つげ義晴と純文学

          大泉学園にある古本屋。 店長のこだわりを感じさせる趣味のいい本が多く、ちょくちょく立ち寄ってましたが、時代には抗えず閉店するという。 感謝とリスペクトの気持ちで閉店セールで数冊購入。 絶版で入手を諦めてた本も見つけてホクホクでした。 入店時には店長のメッセージも手渡され、なるほど「紙のページをめくる喜び」にこだわっておられるとのことで無念さが伝わりました。 芸術新潮2014年1月号 つげ義晴特集。 ムック本月刊誌なのでとっくに絶版。 ただ、実はトンボ本からこれ

          ポラン書房、つげ義晴と純文学

          立派なおでこ

          思い返すと、若い頃にやたらに髪の毛が抜けてた時期があって、真面目に思い悩んでいた。僕は子供の頃から髪の毛が細く、薄かったのに加えておでこが広かった。何よりも母方の祖父がツルツルだったので隔世遺伝で確実にハゲると思っていた。 髪の毛が抜け始めた頃、「ついにその時がきたか?」と思い悩んだものです。 53歳。 要所要所薄くなりながらも今のところツルツルにはなっていないので、よかったなぁと思うこともあるけれど、一方でいつ頃からか 「あまり大した問題じゃないな」 とも思うように

          立派なおでこ

          Luchino

          Luchino