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nonさん(中安紀子さん)「病気はあくまで自分の一部分」

🎤ーーお名前をお願いします。

nonさん(中安紀子さん 以下、nonさん)
non(中安紀子)と申します。

🎤ーー病名と困り事をお聞かせ願えますか?

(nonさん)
はい、病名は「PMDD(月経前不快気分障害)」です。

PMDD月経前不快気分障害
(PMS(月経前症候群)と比較して、より精神症状が重いもの。 イライラ、変わりやすい気分、不安といった精神症状、また睡眠や食欲に変化がある精神障害)

(nonさん)

PMDDは名前の通り月経前に症状が出ます。しかし私の場合、それに加えて月経中や月経後に症状が出るときもあります。そのため先の予定が立てづらかったり、友達と遊ぶ約束をしていても直前でキャンセルして迷惑を掛けてしまうこともあります。

病気自体は前向きに受け入れて、症状が出たときの対処法も心得ています。ただ、症状が不規則なのでいつ出るか分からない。その都度臨機応変に対応していくしかないという点はしんどいです。

🎤――恥ずかしながら、PMDDという病気を自分は知りませんでした。「ただの生理前でしょ?」などと誰にでもある症状と捉えられて苦労する事も多かったとのことで、認知度が低く、中々理解されづらい病気の1つだなと感じています。
(「DSMー5精神障害の診断および統計マニュアル」において抑うつ障害群の一種とされたのは2013年と新しい。障がい者手帳制度のような行政での支援も受ける事が出来ない。)
🎤ーー今頑張っていることがありましたら、教えてください。

(nonさん)

はい、今はTwitterでPMDDやPMSに関する情報発信を行ったり、DMで同じように悩んでいる方々の相談を受けています。

将来的には、PMDD・PMSに悩む方の為の自助グループを設立したいと思っています。その活動の一貫として、PMDD・PMSに悩む方の相談や、地方に住んでいて当事者会に参加出来ない方の為にネット上で情報共有出来る場を作りたいと思い、オンラインサロン開設の為の勉強を進めています。

また、来年は大学院に進学する予定です。PMDDやPMSの症状軽減や悪化防止に役立つ方法について研究したいと思っています。その研究成果を皆さんに発信して、少しでも同じように悩む方の力になれたらと思っています。

🎤ーー自分はかなりの人見知りで初対面の人とはあまり打ち解けられないのですが、nonさんとは心が穏やかな状態で沢山お話をする事が出来ました。それも臨床心理士を目指し心理学を学んでいたnonさんだからこそ出来る事で、更にnonさん自身のPMDD・PMSの経験や知識が加わって、相談されている方々の心の支えになっているのだなと感じました。

オンラインサロンも必ず必要としている人が全国にいると思います。大学院での研究と自助グループ設立、オンラインサロン経営、大変かとは思いますが是非とも実現して頂きたいです!

🎤ーー最後になりますが、当事者の皆さんに何かメッセージはありますか?

(nonさん)

精神疾患で今とても辛い思いをされている方、病気の自分を中々受け入れられない方、数多くいると思います。

私自身も病気を受け入れて前向きになれるまで、7~8年かかりました。今は「病気も私の1つの個性」だと思って前向きに生きています。

「病気は自分の一部であって、決して全てではない」ということを伝えたいです。

「病気が自分の全て」だと思ってしまうと、「――全部自分が悪いんだ」と自分自身を責めてしまう。あくまでも「病気は自分の一部」です。

また、同じように悩んでいる仲間は必ず沢山います。「1人じゃない」という気持ちをぜひ忘れずにいてほしいと思います。

🎤ーーnonさん、ありがとうございました!
nonさんのTwitter
non47659489

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