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No.23 二度と行きたくない国スイス 

15年前、59さいの時でした。 
夫婦でスイス旅行としゃれこみました。
ポップスシンガーだけどヨーデラーでもある私は一度はスイスを尋ねなくては!生徒たちは行ったことがあるのに教える私が未経験では立つ瀬がない。
ツアーが一番エコノミーなので阪急旅行社を選び約40人ほどの団体。

飛行機の中では真ん中の列に座ることになり、
後列では何回か行ったことのあるらしいおばさまたちが
ず~っとしゃべりっぱなしだったのでうるさくて・・・
でも同じツアーだし 怒鳴るわけにもいかない。
そんなおばさまたちといつの間にかすっかり仲良くなってしまいました。
観光バスの中では、まるでツアーの専属歌手のように(笑)毎回 数曲ヨーデルを歌っては
「あら、このツアーはどこよりもお得ね」と言ってもらったけど
私にしてみれば旅行中、発声練習が出来ないのでちょうどよかったのです(笑)。

毎日あちこちでかけて行き 
ある日 インターラーケンのライブハウスにて夕食。
本場のスイス民謡やダンスが楽しめると思ったのだけど
スイスの古くから伝わる楽器を披露してほぼ無表情なスイスのバンドマン達!

ぜ~んぜんエンタテイメントしてないじゃん!

ハワイと違って、エンタテイメント性がひとつもない。
日本人観光客はランクがあって、前の方に
アメリカ、フランス系が右の方に
私達 阪急旅行のツアーの面々は後ろの方だった。
普通、ショーマンは 挨拶をし、「どこから来たの」とか
国の名前を言って手を挙げさせたりして雰囲気をつくるものだ。
お国柄と言ってしまえばそれまでだけどね、
あまりにも、マイペースで無表情なバンドマンには呆れ返った。


私はこの店に入る前にガイドさんに頼みこみ ステージで歌わせてほしいと願い出ていた。つまり飛び入りというわけ。
誰もかれもOKしないだろうけど「プロシンガー」ということで
幸い、店主もOKしてくれて でも私を紹介してくれたわけではなく
「勝手に歌え」と言うことなのか?結構不親切。

そこで私が自らステージに上り
バンドマン達に「山の人気者」→「アルペンミルクマン」を知ってるかと聞くと知らないという答え。
メロディを歌っても相変わらず「知らない」と。
「いしいたけおさん」は知っているが彼はこの曲は歌ってない。
それにしても古くからある名曲であのフランツルラングでさえも歌っているんだよ。知らないというのはウソで飛び入り客の伴奏まで出来るか!という
スイス人独特のプライドらしい。

しかたないなあ・・・伴奏はしてくれない ひたすら冷たい態度。
あまりこんなところでモタつけない。みっともないし。
で、観客に説明して「アカペラで歌います」ということに。

そんなわけで
最初バックバンドは知らん顔していたけれど(笑)観客に受けているので
やっと途中で伴奏が始まりました。
ほかでも感じたけど スイス人って意外に優しくない。
ガンコだし、表情があまりない・・・
なんか怖い。
スイスは観光で潤っているわりには旅行者にはそっけなかった。

二度と行かないゾ!おすすめもしない。

そんな思いでその日は終わったけど
翌朝
朝食をするため そこへ行くと
先に入ったJTBの面々が私を拍手で迎えてくれた。
朝7時!
またヨーデルソングを歌う気持ちにさせてくれて
朝からショータイム!
ああ、このころラインとかツイッターとか FBがあったらなあ
いまもきっと交流してるだろうに。

それでもメールだけは出来るという環境だったので
お二人ほど、ライブに来てもらったりした。
ただその時点で高齢者が多かったので それっきりとなった。

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