バローグループ7,500億円のスケールメリットと地元企業の「地域密着力」の両立で差別化します
バローグループのHC連合 アレンザHDの新会長に就任
─バローグループのホームセンター(HC)およびペット専門店を統括する「アレンザホールディングス」の代表取締役会長としての戦略について教えてください(ちなみにバローグループのドラッグストアを担当する事業会社は中部薬品)。
浅倉 アレンザHDの事業会社であるダイユーエイトの次世代の後継者育成のため、コロナが終息した73歳を節目として2023年3月1日よりダイユーエイトの会長職(代表取締役)に就きました。新社長は柳沼忠広です。
その後、アレンザホールディングスでは、5月29日の株主総会のあとの取締役会で代表取締役会長兼CEOに就きました。アレンザグループでは発展途上ではあるものの5年目の節目を迎えて、バローホールディングスと統合したシステムが稼働し始め、ある程度の基盤づくりが完成しています。
バローのシステムをアレンザに統合したことによって、事業会社のダイユーエイト、アミーゴ、バローなどのデータも一括で見られるようになり、さまざまな角度から単品までドリルダウンして深く分析できるようになりました。
プライベートブランド(PB)商品のグループ内での統一も進め、また、取扱いナショナルブランド(NB)メーカーを統合して単品のバイイングパワーをつけ、シナジー効果が生まれる方向性も見えてきました。今期のPB比率は約18%で、将来的にはPB比率20%を目指しています。
アレンザホールディングスの主力事業は、ホームセンター(HC)、ペットショップ、職人のプロ業態の3業態です。128店舗を展開するHCは広大な立地が必要で店舗開発に時間がかかるため出店スピードは鈍化しており、HC以外の2本の柱としてペット118店舗とプロ業態・サイクル業態(ブラヴォ、ワンズサイクルなど)を合わせて44店舗を展開しています。
ペット業態はアミーゴ、ペットフォレスト、ジョーカーの3フォーマットを立地別に展開しており、アミーゴは郊外型、ペットフォレストは都心部、ジョーカーは富裕層向けに東京の六本木ヒルズ、高島屋などの都心部に16店舗展開しています。
売場の約30%は地域商品で全国チェーンと差別化
─成長戦略について教えてください。
浅倉 第1に出店戦略、第2にM&A戦略です。
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