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ツルハグループ入りしたドラッグイレブン、半澤剛社長インタビュー「営業利益の回復と基本の徹底が使命」

ツルハホールディングス(HD)は2020年4月30日、JR九州ドラッグイレブンの発行済株式総数の過半数(51%)の株式をJR九州から取得し、連結子会社化した。そして2022年5月16日に、ツルハの生え抜きの人材として初めて半澤剛氏が、事業会社のドラッグイレブンの新社長に就任した。ドラッグイレブンの立て直し戦略を半澤・新社長に聞いた。
(聞き手/本誌主幹 日野 眞克)

社長就任後約40店を閉店。新店と改装にも積極投資

─ドラッグイレブンの新社長に就任して、どのような改革に取り組んできたのですか?

半澤 ツルハHDから与えられた私の最大の使命は、営業利益の回復です。もうひとつは基本の徹底です。この1年間の取り組みは、その2つに尽きると思います。

営業利益の回復のために最初に取り組んだことは、不採算店を閉めることです。イレブンは、駅前・駅中に出店している店と、街中の繁華街立地、そして郊外・ローカル立地の店舗の3パターンに分けられます。

街中の店舗は、インバウンドで収益を上げている店舗が多かったので、営業利益の回復が見込めない店舗は閉めています。また、外部環境の変化により、黒字化が難しい店舗も閉めています。営業利益が黒字化ができるかどうかを基準に閉店を判断しました。

─社長に就任してから何店くらい閉めたのですか?

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