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[高齢化する犬に着目、「犬のフレイルケア」売場を提案]ジャペルに聞く、ペットケアカテゴリー拡大のポイント

ジャペルは1970年設立のペット関連商品の専門卸売業。日用雑貨卸大手あらたのグループ企業である。長年に渡りペット市場に向き合ってきた同社に最近の傾向やドラッグストア(DgS)におけるペットケアカテゴリー拡大のポイントなどを聞いた。


コロナ禍で拡大したDgSのペットケア売場

コロナ禍で「おうち時間」が増加したことで若年層を中心にペットを飼育する人が増えた。さらにインバウンド需要の喪失で売場変更を余儀なくされた店舗は需要の拡大しているペットケア売場を拡大するケースも増えた。コロナ禍で起こった買う側と売る側の変化でペット売場が拡大した格好だ。

「コロナ禍以前よりペットはDgSにとって重要カテゴリーと位置づけられていました。コロナ禍に入ってからはその傾向はとくに強くなっていると思います。遠くのホームセンター(HC)よりも近くのDgS、あるいは食品スーパーで購入する人が増えています。弊社のDgSに対する売上もこの3年半ブレることなく成長を続けています。チャネル別の売上構成比でもDgSはHCに次いで大きく27〜28%と安定的なシェアを占めています」(ジャペル株式会社 第一営業本部 広域量販部第五量販部 統括マネージャー 樽本 荘一氏)

樽本氏によれば、DgSの多くはID-POSを通じて顧客分析を行っており、ペットケアカテゴリー購入者の併買商品や年間の購入金額などを分析、各カテゴリーでの高価格帯商品との併買が多く、年間の購入金額も平均より高い優良顧客であることを認識しているため、カテゴリー強化する企業が多いとのことだ。

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郊外型の売場面積300坪程度のDgSの、同社が考える基本的なサブカテゴリー別の棚本数は以下となる。

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