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自社の原点に立ち返りリニューアル。「東北暮らし」が楽しくなる新価値を提案。薬王堂のPB「ALL WAY BASIC」

食品スーパーの出店も少ない東北の郊外立地に多く出店し、バラエティ豊かな品揃えのドラッグストア(DgS)として、地域にとって欠かせない店となっている薬王堂。2018年6月にはプライベートブランド(PB)のリニューアルを行い、これまでとは異なるイメージ戦略と商品展開で注目を集めている。その背景と開発工程のポイントについて取材した。

2006年にブランド立ち上げ
時代を読み、刷新の必要性

岩手県に本社を置き、東北6県に285店舗(2019年9月末時点)を展開する薬王堂。同社のPBブランドリニューアルが始まったのは、2018年6月だ。もともと、2006年から同名のブランドで約2,000SKUのPBを展開してきたが、既存の商品は価格訴求の色が濃く、ストアブランドに近いものだった。スタートから10年という節目を迎え、時代の変化、お客の購買行動の変化があり、進出商圏も変わっていくなかで、異なる価値を打ち出す必要性を感じていたという。

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