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ツルハHD、調剤事業はドラッグ併設の出店加速。調剤+αで価値提供

ツルハホールディングス(HD)は九州に本拠地を置くドラッグイレブンの子会社化で北海道から本州、中四国まで広くドミナントエリアを拡大した。同社調剤事業の責任者、グループ調剤運営本部長の野村和彦氏は「単純な立地条件だけでなく、エリアの生活者に合わせ独自の価値を提供したい」という。コロナ禍でドラッグストア(DgS)併設の調剤薬局が選ばれた理由、在宅調剤への取組みなどを野村氏に聞いた。

家から近く、衛生用品も買える。DgS併設調剤の価値

ツルハHDの2021年5月期の調剤売上は930億2,900万円、前期比8.7%増、売上高構成比10.1%となっている(図表1)。厚生労働省の発表によると2020年度の調剤医療費は前年度比2.6%減の7兆4,987億円、コロナ禍で受診控えが起こっており、調剤専門チェーンも業績を落とした企業が多かった。そのなかでの大きなプラス成長である。

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