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ゴダイ社長 浦上卓也氏に聞く「集客、営業時間の壁を越えたモデルに挑戦。地域高齢者の需要総取りを目指す」

兵庫県姫路市に本社を置くゴダイは、1930(昭和5)年の創業、売上高264億円、店舗数130店舗。2020年に創業90周年を迎えた。2021年5月に浦上卓也氏が新社長に就任し、次世代に向けてのかじ取り役を担う。環境変化の激しい時代、どのような勝ち残り戦略を立てているかを同氏に聞いた。(聞き手/本誌編集長 野間口 司郎)

配食や送迎などの足まわり事業にDgS商材を乗せて需要に応える

─ドラッグストア(DgS)の売上が8兆円を超えました。業界全体の現状、将来をどのようにお考えでしょうか。

浦上 私たちDgSは他業種、他業態からラインロビングすることで市場を拡大してきました。調剤や食品など過去にラインロビングしてきた分野が大きく成長しています。

調剤でいえば、医療の領域へもっと深く踏み込んでいくのか、食品でいえば、生鮮食品まで普通に揃えていく業態になるのか、いずれにしろ、新規に取ってくる領域、もっと深掘りできる部門、カテゴリーなど、まだまだ獲得できるところはたくさんあり、DgS市場は大きくなることはあっても、縮小することはないとおもっています。

とりわけ、在宅を含めて調剤事業の寄与するところは大きいとおもいます。訪問看護ステーションを自前で運営したり、企業によってはクリニックをグループ化して深く医療の分野に参入するケースも出ています。

─そのなかで、御社はどのような成長戦略を描いていますか。

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