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ウエルシアHD松本社長に聞くPB戦略「医食同源&SDGsで固定客との絆強化」

ウエルシアのビジョンは「専門総合店舗の実現」。ビジョンを達成するためには、DgSの専門性を注入できるPB開発は必須である。産・官・学連携で「医食同源プロジェクト」を推進するウエルシアHDの代表取締役社長・松本忠久氏に「PB戦略」を中心に、「組織改革」「調剤戦略」「業態開発戦略」についても聞いた。(聞き手:本誌主幹 日野 眞克/まとめ:編集部 日野 克哉)

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カラダにいいPB開発は機能性と「美味しさ」の両立が必要

─ウエルシアのPB戦略について教えてください。

松本 当社では、イオンのトップバリュとこれから開発していくウエルシアのPBを合計して、PB比率10%を目指しています。年商1兆円を実現すれば、1,000億円をPB売上で占めます。内訳はハピコムとトップバリュが500億円、ウエルシアのPBが500億円という計画です。

現在のPB比率は5%超ですが、トップバリュとウエルシアのPBはアイテムによっては重複があるので、たとえば「低価格」が魅力のPBはトップバリュから販売し、ヘアケア・トイレタリー・化粧品・医食同源プロジェクトで開発する食品などの「高付加価値商品」はウエルシアのPBにするといった「すみ分け」が必要になります。両社のPBのすみ分けについての戦略は、イオンと話し合って決定していく方針です。

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