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イオンのDgS事業、再編続く / ウェルパークがウエルシアの傘下に

イオングループが、ウエルシアHDとツルハHDの経営統合に向けた協議開始に続き、いなげやの子会社ウェルパークがウエルシアHDの傘下に入ることを発表した。ウエルシアHDが発表した2025年2月期の通期予想には今回の再編が盛り込まれていない。上振れすることが予想される。

《略号の表記一覧》
DgS=ドラッグストア、SM=スーパーマーケット、CVS=コンビニエンスストア、HC=ホームセンター、GMS=総合スーパー、SC=ショッピングセンター、DS=ディスカウントストア、HD=ホールディングス、M&A=合併・買収


ウエルシアが、いなげやからウェルパークを取得

ウエルシアHDは2024年9月2日付で、SMのいなげやの連結子会社でDgSを運営するウェルパークの株式を、いなげやとイオンからそれぞれ取得し、完全子会社化する。ウェルパークの株式はいなげやが議決権ベースで84.21%、イオンが15.79%を保有していた。取得額は合計で約84億円。

ウェルパークは、関東1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)に合計140店舗(2024年3月時点)を展開し、2023年3月期の業績は、売上高436億7,600万円、営業利益7億7,000万円だった。

イオングループでは、ウエルシアHDとツルハHDが2027年末の経営統合に向けて協議を開始するなど、グループ内でのDgS事業の再編を強化している。

同時に、SM事業の再編も続けており、全国に分散していた事業会社の統合を進め、今年3月には西日本で、マックスバリュ西日本とフジ・リテイリングが経営統合を行い、新生フジが誕生。

いなげやに関しては、2023年11月にイオンの連結子会社となっており、2024年11月30日付で、イオングループでマルエツやカスミストアなどを展開するユナイテッド・スーパーマーケットHDの完全子会社となる。

ウエルシア薬局、移動販売車のモニターで遠隔オンライン健康相談サービス

ウエルシア薬局は2024年4月10日から、医療法人社団ゆみのと協働で、移動販売車「うえたん号」に搭載している大型モニターを通じて行うオンライン健康相談サービス「遠隔健康医療相談」を開始した。

ウエルシア薬局はウエルシアグループとして2021年11月に策定した「サステナビリティ基本方針」にのっとり、「だれひとり取り残さないまち」の実現、地域社会へ安心・安全を提供するインフラ機能を担うべく、移動販売車「うえたん号」の運行を開始しており、現在までに稼働している13の自治体で17台の「うえたん号」で「遠隔健康医療相談」を提供している。

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