SexyZoneのアルバムがとてもいい

前回NICOに関する文章を書いておいて、今回はSexyZoneへの愛をしたためようと思っている。

今までジャニーズに全くハマることなく、ほぼほぼ無縁な生活を送ってきていたのに、社会人3年目の秋に突如としてハマってしまってからはもうすっかり沼の住人です。人生何があるか分からない。

さて、わたしの最推しグループ、SexyZoneが2月に発売したアルバム『POP × STEP!?』が一音楽ファンとしてもとてもいいので勢いに任せてライナーノーツを書きました。

「トーキョー」をテーマにしている本作、JPOPとして突き抜けているので他のアーティストとも親和性があるよなあと思っていて、わたし個人の妄想で()内にこの人たち歌ってそう、歌ってほしいな、というアーティスト名を挙げています。一曲だけ、これはどうしても彼らの曲だ、というのがありますが。(浮かばなかっただけとも言う)


***


1.極東DANCE
JPopド真ん中のイントロから否応なしにこちらのテンションを引っ張りあげてくる。からのシティポップとうまく融合させたメロディーは秀逸。
全体的に掛け合いが多くてSexyZoneの歌声のコントラストを堪能出来る一曲。
東京、ひいては日本までもを背負って歌い上げてしまう彼ら、どこまでも「躊躇なく我が道を行け」。
(三浦大知)

2.恋のモード
「これがまさに恋のモード……!!」って感じさせるイントロ。大天才。
ラブリーポップクールセクシー、、、いろんな言葉で素敵だよ、好きだよと伝えてくれる彼らのお陰で自己肯定感が爆上がりする。
常に形を変えて後ろで鳴ってる弾むような音階・リズムも素敵。
こちらも恋のモードに突入します。もうしていました。
(Perfume)

3.禁断の果実
打って変わって70'sの香り漂う楽曲。でも古臭くならないバランスは最高。
とにかく韻を踏み続ける歌詞がポップさを底上げしている気がする。
そしてAメロ終わりでふまけんそれぞれに「俺はジゴロ」と言わせた歌割り決定権者に金一封包みたい。ありがとうございます。
ところどころ敢えて1/8、1/16の(均等割りした)リズムに合わないようにハズされてるのも上手いなあと思う。抜け感がよい。
(サザンオールスターズ)
(福山雅治)

4.Honey Honey
言わずと知れたキュートな名曲。うるうるな瞳になってSexyZoneの面々に見つめられたい欲が止まらない。かわいさとセクシーさが絶妙なバランスで共存しているのがすごい。
落ち着いたBメロからポップさ溢れるサビへの繋ぎが最高。勝利くんの弾んだ歌声がよく映えます。
「素敵なキミを幸せにするのが たぶんね 僕の使命だと思うんだ」と歌ってくれていますがもう十分幸せにしてもらっています。いつもありがとうこれからもよろしくお願いします。
(ハロプロ)

5.タイムトラベル
アルバムで一番好き。マリちゃんの歌い出しが懐かしさのある世界にぐっと引き込んでくれる。
サビが珍しくほぼファルセットで浮遊感溢れる仕上がり、の中サビ終わりはマリちゃんの地声で現実にふっと帰る。このコントラストがたまりません。
まあつまり何が言いたいかと言うとマリちゃんとこの歌割りをした人は天才ということです。
健人担としてはラスサビ裏で「oh~~連れ出しツェ~~ェ~~」って歌ってる健人くんが2020年愛しい大賞グランプリです。
(椎名林檎×RHYMESTER)
(Suchmos)

6.Blessed
静かなストリングスのイントロから囁くようなAメロ、思わず息を飲んでしまう美しさ。
「昨日より今日を好きと思えた」「このまま朝迎えてもいいよ」と歌う彼らが乗り越えてきたものを思うと胸が詰まります。ままならないことがあってもいい、最後にはきっと笑えるよ、と語りかけてくれる優しさに溢れた一曲。
だんだんバックの楽器が増えてきて厚みが増していく中でも重苦しくならない打ち込みが絶妙。
(YUKI)

7.BLUE MOMENT
これは彼らなりの卒業ソングだと解釈している。
サビ頭で3回繰り返される音形、3回目だけ最後の音が半音高いのが「おっ?」となるポイント。耳によく残る。
すっかり日常に慣れてしまっているけれど、学生時代はこんな気持ちでいたよな、と鮮明に思い出させてくれる。
「思い出はしょっぱくて 甘く苦い 人生のスパイス」、この言葉を忘れずにいれば今もいつかの懐かしい思い出になるんだろうななんて思ったりした。
(Aqua Timez)

8.○△□
「なんだこのふざけたタイトル?なんて読むんだ?」って気持ちで聴いたらあまりの曲の良さにビックリしたのち号泣します。まるさんかくしかく、のハマり具合、彼らの声が優しいのでこの世の全てを赦されてるような気がしてくるから不思議。
歌割りがほぼ2人ずつになってるのも「いびつでもいいんだよ」(別に彼らの歌はいびつではないが)ってメッセージなのではなかろうか、と思うとより沁みます。
(いきものがかり)

9.ダヴィンチ
「これは[Alexandros]か?はたまたロックめのsumikaか??」と思わずにはいられない程ロック(邦ロック)に振り切った一曲。多分ロックバンドがフェスで演奏してても違和感がない。
サビの転調でもれなく拳を天に突き上げたくなる上、Aメロの合いの手や間奏のクラップまでももはや反射でできてしまうのが怖い。
しかし歌詞の意味が全く分からない。ゼンゼンカンケイナイに続く「よく分からないけどめちゃくちゃ楽しい曲」。最高。
(sumika)

10.まっすぐのススメ!
我らがBIGMAMA、金井政人作詞の一曲。言葉の選び方が金井さんらしくてファンとしてはフフってしてしまう。アイドルと親和性が高い。
王道ロックンロールで突き進む曲調が気持ちいい。
近すぎて告白できないもどかしさをキュートな表現で表しつつ背中を押してくれる恋愛応援ソング。
わたしもハイって挙手で恋人志願したい。アイドルとの遠距離ラブですが突き進みます。
(AKB48)

11.Tokyo Hipster
まず歌詞のインパクトがすごい。さすが三浦徳子先生、ひれ伏すしかない。(Sexy Summerに雪が降るの作詞者)
地球規模で見れば自分たちの悩みや喧嘩の種なんてどうってことないじゃないか!となんだか悟りを開かせるパワーがある。
全曲通してこの曲は特に健人くんのツァ行がキレッキレなので聴いているともれなく元気になります。
Cメロからの壮大な間奏でぜひ地球の時間の流れに思いを馳せてみてください。
(坂本真綾)

12.MELODY
ボーカルエフェクトが全編にかかったザ・シティポップな一曲。
感情を抑えて歌うのが難しかったと彼らは語っていますがどことなく漏れ出てくる感情の一端が非常にいい味を加えています。
何かが起こると盛んに「音楽の力」と持ち上げられるけれど、大々的なものではなくてもまさにこの曲は音楽の力を持っているよなと思わされる。
「一緒に歌ってみよう 今覚えたばかりの歌」「君はもう友達さ」それだけでいいんだよなあと。
(tofubeats)

13.One Ability
しっとり大人なラブソング、愛しているのに何故?と言葉を変え繰り返すのが切ない。
マリちゃんの歌う日本語詩には独特の甘ったるさやセクシーさが共存していると思っていて、それが遺憾無く発揮されている一曲。
「今夜も夢だと疑ったよ」「目が覚めても冷めない切なさ」、直接的になりすぎず、聴き手に刺さりすぎない塩梅で歌い上げるマリちゃんに拍手。
(宇多田ヒカル)

14.それでいいよ
健人くんの歌い出しが大優勝。心が傾きそうなときに聴いたらすべて包み込まれて思わず泣いてしまうだろうなと確信する一曲。
日々を過ごす中でつい自分を偽ったり、生きやすいようにズルをしてしまったりするけれど、それでもいいんだよと受け止めてくれる人がいるだけで救われるよねと。
「僕の眼に映る 世界でたったひとつ輝く誇りだから」、セクシーちゃんがこう言ってくれるだけで明日も生きていけます。
(Mr.Children)

15.麒麟の子
シングルカットでももちろんよかったけれど、このアルバムの流れで聴くとより引き立つなあとまず驚いた。
ギターのカッティング音を引き立たせるミックスがまた疾走感を出していて心地いい。
AメロBメロの歌割りが秀逸。この歌詞をこの人に歌わせるか……というところまで奥が深い。
飼い慣らされていた麒麟、異端児なんていらないとされる世界、そこから一歩踏み出して広い世界に飛び出していく彼らの未来が輝きに満ちていることを祈って。
(Sexy Zone)

16.HIKARI
広い世界に飛び出して何度でも光り輝くSexyZone、アルバムを締め括るのにふさわしい一曲。
「同じ未来なんて贅沢かな? でも側にいたいよ」で聡ちゃんに思いを馳せてしまって涙腺が崩壊します。
一曲を通して君=聡ちゃんだと思っていて、「僕にとっての光 それは君だ」「いつも話してた君とは僕だったのかい?」と歌う彼らが眩しくて涙で視界が霞む。
ラスサビで裏ハモが加わって厚みを増し、クライマックスに駆け抜けていく構成は圧巻の一言。
「Ready to go」で本アルバムを締め括った彼らのこの先の未来が楽しみでならない。
(Official髭男dism)

17.Show must go on (佐藤勝利)
まず歌詞を読んでほしい、これを勝利くんが書いているという時点で胸熱。
イントロから佐藤勝利の描くショータイムの幕開け。「ジャニーズリスペクトソング」と彼は語っていたけれど、踊り続ける、歌い続ける人間の覚悟だったり葛藤だったりが上手くポップの裏に味付けされていて絶妙。
明るい曲調とは裏腹にどこか切なく刺さってくるのは勝利くんの甘い歌声が成せる技。
ラスサビで「願いって必ず叶うと言うでしょ」「夢あげます」と言い切る勝利くんがセンターでよかった。ジャニーさん、勝利くん、ありがとう。

18.SHE IS... LOVE (中島健人)
『Misson』『Because of 愛』から続く三部作の最終章。
アンドロイドとして未来からやって来た健人くんが愛を知って嫉妬を覚え、最終的にずっと目の前にいたSHE(=私たち)が探し求めていた愛だと知る、この構成だけで向こう100年は生きていけます。
聴く人に対して「このSHEは私だ」と思わせる力がある健人くんはほんとうにアイドルになるべくしてなったのだと痛感させられる。
「君がいなければ 僕の世界は描かれないよ」と歌ってくれる健人くん、わたしも健人くんがいなかったらこんなに楽しい人生には出会っていなかったよ。
サビ前のブレイクの入れ方、ラップ中の少し低い笑い声、ボーカルエフェクトの掛け方、挙げたらキリがないくらい音楽的にも聴き手を引き込む要素が盛り込まれていて飽きずに聴けます。ありがとう。

19.HAPPY END (菊池風磨)
前作Cocoaでエロからエモに、と評された風磨くんだけれど今作はエロとエモの融合なのではと思っている。
呟くようなラップの中で明確に音程を持つサビ、chelmicoによる上ハモが風磨くんの主旋律と同じ圧で聴こえてくるのが心地良い。うるさくも物足りなくもないバランス。
「おかえりの言葉」「頭の隅の隅の方」ここのフレーズ、風磨くんの言葉の詰め方や間のとり方のセンスが凝縮されていて何度でも耳をすませてしまう。好きです。

20.all this time (マリウス葉)
20歳を間もなく迎えようとするマリちゃん初めての作詞曲。マリちゃんの誰も傷つけない、人を人として尊重する考え方とか英語を操れる人として(これも本人からしたら不本意かもしれないけれど)間違いの無い言葉選びだったりとか、とにかく今のマリちゃんの全てが詰まった楽曲。
さもすれば否定的な言葉たちに聞こえてしまう歌詞を最後に「だって僕ら、最高だから」で締め括るセンスに脱帽。
いつまでもマリちゃんの世界が、取り巻く環境が、優しいもので在り続けることを願って。


***

あくまで主観でつらつらと書き連ねたものだけど、アルバムとして本当に素晴らしい出来で、誰にでも必ず好きになる一曲があると確信しています。

外出自粛だったり、それでも仕事があったり、日々少しずつ悲しいことに侵食されている気もするけれど、そんなときにこのアルバムを聴いて少しでも明るさを感じてもらえれば嬉しいなあと。




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