2/11 中国の新型コロナ状況&上海の状況&今年も年夜飯を食べて「春晩」を見て大晦日を過ごす
2/11は春節の大晦日。我が家は上海郊外に住んでいる義父母の家へ。大晦日は、日本では年越しそばやお節の準備で忙しいですが、上海では一家で集まって食べる「年夜飯」の準備に忙しいわけで、義叔父の家でも、もとコックだった義叔父が、朝から「年夜飯」の準備に励んでいました。上海では、お嫁さんより旦那さんの方が料理が上手だったりします。「おもてなし料理は男の仕事」みたいな感覚は確かにありますね。とにかく「食」です。
今年の春節、中国全国では84万人の大学生が、新型コロナの影響で、帰省せずに学校に残っているとのことです。特に、大晦日の今日の夜の食事「年夜飯」は重要なので、各大学の食堂でも色々工夫を凝らしているみたいでした。しかもタダや超格安料金で。ここでも、中国人の食への拘りを感じさせます。
2/11発表 2/10 0〜24時の中国大陸新規感染者状況。
◉市中感染確定例0
◉海外輸入確定例2(福建1 広東1)
◉市中無症状感染者1(吉林)
◉海外輸入無症状感染者15
◉治療中確定例879
◉治療中無症状感染者521
◉隔離中濃厚接触者16,304
2/10は、中国全国で、市中無症状感染者が1例だけでした。
大晦日の夜、日本では紅白歌合戦が有名ですが、中国では「春晩(春节联欢晚会)」を楽しみにしている人が多いです。私も実は毎年、密かに楽しみにしています。歌や演芸も良いのですが、その年の中国のビッグイベントがおさらいできるからです。そして、その年の世相も知ることもできます。
春晩でも予想通りに新型コロナで武漢ネタのコントがありました。自宅隔離になった人たちにドローンで食材を送るボランティア。そしてご近所同士のベランダコミュニケーションw。でも医療者の苦労もしみじみと語られ、聴衆の涙を誘う。子供のオンライン授業も今や懐かしい思い出です。そして武漢封鎖解除の知らせに歓喜します。
単なるプロパガンダではない、必ず出てくる医療者への感謝。2020年の春、我が家の上海でのロックダウン生活を思い出し胸が熱くなった。今思えば、あの時中国各地にいた日本人の皆さん、本当によく乗り切りましたよ。中国はみんなで新型コロナに立ち向かいました。そして、「明日はきっともっと良くなる。」と締めくくり。確かに、中国の対策は、さまざまな強制力が伴うものでしたが、それ以上に、市民が積極的に防疫に参加していたことは間違いありません。ボランティアも各地で大活躍しました。
◆上海市
2/11発表、2/10上海市。
◉新規市中感染0
◉新規海外輸入0
【累計】
◉市中感染371 退院344 入院治療中20 死亡7
◉海外輸入1,376 退院1,282 入院治療中94(重篤1)
◉疑似0(市中感染)
◉疑似2(海外輸入)
◉医学観察中無症状感染0
◉今回の市中感染者発見初日2021/1/21
◉上海市で最近の市中感染者の発見日2021/2/4
2/10の上海は久しぶりに、海外輸入例もゼロの日でした。
市中感染者ゼロは連続7日間になります。
海外からの輸入例対策は、中国各地で飛行機のドアから、隔離ホテルのドアまで、徹底した対策が行われていますが、2/9に発表された、広州の輸入例対策への取り組みでは、飛行機のドアから隔離宿泊施設まで、できるだけ外との接触を断ち切って(閉環)、安心・安全に移動できる仕組みと宿泊施設隔離管理の仕組みを標準化したようです。中国では初めての試みだと思います。20/2/27〜21/1/31まで45.7万人が広州から入国し、591例の確定例発見されています。輸入例対策が、市中感染者を少しでも減らすために、如何に重要かよくわかると思います。
以上です。
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