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3/28 中国の新型コロナ状況(ワクチン接種累計1億本突破)&上海情報(高齢者向けも接種スタート)

 日本で療養施設で療養中の方の死亡ニュースを耳にして、とても残念な気持ちになります。と同時に、中国とは根本的に方針が違うことを改めて認識しました。

中国式では、

海外戻り・濃厚接触者→宿泊施設で集中隔離。
無症状・軽症・普通・重症・重篤→専門病院で隔離治療。

輸入例・市中感染例ともに、今でも同じ方針になっています。

3/28発表 3/27 中国大陸新規感染者状況。

◉市中感染確定0
◉海外輸入確定8(上海2 四川2 天津1 河南1 広東1 陝西1)
◉市中無症状感染者0
◉海外輸入無症状感染者19
◉死亡0

◉治療中確定例167(海外輸入164)
◉治療中無症状感染者267(全て海外輸入)

◉治療中重症例1(海外輸入)
◉隔離中濃厚接触者4,320
◉累計死亡4,636
◉累計確定例90,167

3/28発表、3/27上海市の状況。

◉新規市中感染0
◉新規海外輸入2
【累計】
◉市中感染371 退院364 入院治療中0 死亡7
◉海外輸入1,507 退院1,460 入院治療中47
◉疑似0(市中感染)
◉疑似2(海外輸入)
◉医学観察中無症状感染0
◉重症例0

◉最近の上海市の市中感染者発見初日2021/1/21
◉最後の上海市での市中感染者発見日2021/2/4

日本からまた輸入例1例。中国籍留学生で3/26着。
隔離観察中に発症。

 3/27現在、中国各地で新型コロナワクチン接種回数は、累計1億241万回本分とのこと。ついに1億本の大台を突破しましたね。

 上海でも着実にワクチン接種が進んできました。

 上海市では、60歳以上の高齢者向けのワクチン接種が始まっていますが、スマホが使えない高齢者向けに、身分証(中国版マイナンバーカード)を読み込ませるだけで、バーコードが出て来て、接種手続き完了になるシステムを導入して対応。また高齢者向けのレーン設置した所も。

 日本人も多く住んでいる上海浦東の花木地区からのSMS。「18~75歳のあなた、ワクチン受けようぜ!」とメッセージが。「中国の免疫障壁には、あなた一人が欠けてもいけない。」、張文宏先生の「これから開国するにあたって、ワクチン打っていなければ損するぞ。」の一言まで。

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 3/28は、うちの嫁さんも新型コロナのワクチン接種に行っていました。場所は上海盧湾体育場。だいぶ規模が大きい感じです。グラウンドにプレハブを設置して、接種会場にしていました。「接種完了、異常なし!」のWechatが妻から来ました。こうした施設を見ても、一斉接種への上海市の本気度分かります。スムーズに接種するための取り組みはこれからも続けられることでしょう。

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 接種を迷っている上海在住の日本人の方も多いですが、将来、日本との往き来を考えておられるのなら接種するしかないでしょう。いざ渡航が決まって接種しようと思っても、2回接種なので接種完了まで最低1ヶ月前後はかかりますし、接種後すぐに抗体ができるわけでもありません。また、今後も最低1〜2年は新型コロナは続くでしょうし、長い目での対策が必要かと思います。

 我々が忘れてはならない、重要な認識だと思いますが、ワクチン接種は、ゼロコロナ達成のための手段であって、目的ではありません。だから、ワクチン接種すればすべてが解決ではないし、ワクチン接種後もマスクなどの防疫措置は重要です。中国もそのスタンス。

 最終的には、市中感染者ほぼゼロまでもっていかないと新型コロナ制圧にはならないので、その為のワクチン接種なのです。ワクチン接種して終わりではありません。

以上です。



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