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3/27 中国の新型コロナ状況(江西省で1例の確定例)&上海情報(映画館の対策)

 私は上海で1月に2回接種しましたが、上海のワクチン接種、かなり本腰になってきました。我々の様な医療機関は3月末までにスタッフ全員の9割以上の接種率達成が必要と通知があり、まだ受けていない残りのメンバーも急きょ接種に行きました。もし、身体的に接種できない人は、医師による証明も必要になっていて、当局からのチェックも入るとのことです。中国では、今年7月末までに2回接種5.6億人(接種率40%)目標で、ゼロコロナ対策は次の段階に入ったことが分かるかと思います。

3/27発表 3/26 中国大陸新規感染者状況。

◉市中感染確定1(江西)
◉海外輸入確定11(上海6 湖南2 四川2 広東1)
◉市中無症状感染者0
◉海外輸入無症状感染者27
◉死亡0

◉治療中確定例161(海外輸入158)
◉治療中無症状感染者270(全て海外輸入)

◉治療中重症例1(海外輸入)
◉隔離中濃厚接触者4,036
◉累計死亡4,636
◉累計確定例90,159

昨日は江西の市中無症状感染者1例が確定例に。
また海外輸入例から重症例1例。

江西省の市中感染1例について

 3/25 江西省で1例の市中感染の無症状感染者が出ていました。この患者Aは江西省の輸入確定例Bの濃厚接触者。3/1にBはジンバブエから南京に。3/15 2週間隔離解除。K783列車で江西省九江へ。寝台列車で食堂車にも移動し1時間滞在。Bは3/16陽性、症状出て3/20確定。濃厚接触者探しに。Aは列車内でBの濃厚接触者でした。Aは、南京に勤める会社員で、3/16南昌へ出張。3/17に輸入例Bの濃厚接触者として当局から通知が行き、隔離観察。3/17、3/18共にPCR陰性、3/24陽性。無症状感染者。確定例となったBの遺伝子検査結果により、AとBはほぼ同じ遺伝子のウイルスと断定。

 そして、3/26 この江西省の無症状感染者で発熱等の症状が出たため、確定例(普通型)になりました。

 日本では療養施設に療養対象となる無症状感染者ですが、中国ではPCR検査が陽性であれば、軽症・無症状にかかわらず、必ず新型コロナ専門病院へ入院しなくてはいけません。このあたりの方針では、日本との考え方の違いを強く感じます。ちなみに、こちらで宿泊施設が療養施設として活用されるのは、濃厚接触者であり感染者ではありません。

3/27発表、3/26上海市の状況。

◉新規市中感染0
◉新規海外輸入6
【累計】
◉市中感染371 退院364 入院治療中0 死亡7
◉海外輸入1,505 退院1,459 入院治療中46
◉疑似0(市中感染)
◉疑似2(海外輸入)
◉医学観察中無症状感染0
◉重症例0

◉最近の上海市の市中感染者発見初日2021/1/21
◉最後の上海市での市中感染者発見日2021/2/4

 久しぶりに上海で映画に行ってきました。

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 市中感染者がゼロになってからも、しばらく映画館は閉鎖されていましたが、娯楽施設の中では、一番最後に再開されたのが映画館です。ただ、現在でもまだまだ色々規制がありました。

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 まず、映画館での飲食は禁止になっていました。子供がいつも楽しみにしていたポップコーン屋も営業していません。

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 また、会場に入るときは、健康QRコード緑を見せるだけでなく、映画館のQRコードを読み込ませて登録します。実は、映画のチケットも実名登録制になっていて、万が一感染者が出ても、すぐに濃厚接触者が把握出来るような仕組みになっています。

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 映画上映中も出入り口は閉めず、開けっぱなしでした。換気を考えての対策と思われます。上映前には、新型コロナ対策の基礎知識紹介の映像も。

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中国のワクチン関連情報

  上海同済大学附属東方医院によると、斯微(上海)生物科学有限公司、中国CDCなどと共同で開発中のmRNAワクチンの第1相臨床試験が3/25からスタート。18歳以上対象に臨床試験が始まります。

以上です。


 


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