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3/11 中国の新型コロナ対策(ハルビン市も復活・ワクチン関連の動き)&上海情報

 3/11 黒竜江省ハルビン市発表。3/12より、雀荘・ディスコ・ゲームセンター・劇場・銭湯・フィットネス・マッサージ・バーなどの娯楽施設全面再開、お寺など宗教活動場所も再開されることになりました。なお、これら関係者は再開前に10人プール式PCR検査、7日後にさらにPCR検査(いずれも公費で負担)します。それ以降は、15日に1回の定期PCR検査します(企業等が自己負担)。

 一時時期、多数のクラスタが発生して大変だったハルビン市も無事に日常を取り戻しましたね。これからは定期的にPCR検査しながら経済復興へ。1月中旬ぐらいから3月中旬ぐらいまで、約2ヶ月間娯楽施設が止められたことになりますが、一旦コントロールされる基準を満たせば、日常に戻すことができます。

3/11発表 3/10 中国大陸新規感染者状況

◉市中感染確定0
◉海外輸入確定11(上海5 四川3 広東2 福建1 )
◉市中無症状感染者0
◉海外輸入無症状感染者10
◉死亡0

◉治療中確定例181(海外輸入176)
◉治療中無症状感染者247(すべて海外輸入)

◉治療中重症例0
◉隔離中濃厚接触者4,751
◉累計死亡4,636

中国大陸では、今日も市中感染者は出ていません。海外輸入例も含めても重症例もいません。死亡例も久しく出ていません。ただし、一部で行われている肛門PCR検査や強制集中隔離など輸入例対策はまだまだ厳しい。

3/11発表、3/10上海市

◉新規市中感染0
◉新規海外輸入5
【累計】
◉市中感染371 退院362 入院治療中2 死亡7
◉海外輸入1,454 退院1,418 入院治療中36
◉疑似0(市中感染)
◉疑似2(海外輸入)
◉医学観察中無症状感染0
◉重症例0

◉最近の上海市の市中感染者発見初日2021/1/21
◉最後の上海市での市中感染者発見日2021/2/4

ワクチン関連の動き

 3/10 ブラジルの初期の研究。ブラジルでは、変異株のB.1.1.7、B.1.315、B.1.1.28が見つかっていて、とくにアマゾン州で見つかっているB.1.1.28のP.1変異ウイルスの感染力が強く、ブラジルで猛威を振るっているとのことです。ブタンタン研究所とサンパウロ大学の合同研究で、変異株にも中国の不活化ワクチンが有効であるだろという初期の研究を発表しています。不活化ワクチンではウイルスの完全な構造があるため、免疫反応に対して有利ではないか?という研究者のコメントが出ていましたが、今後、詳細が発表されるようです。中国の不活化ワクチンは冷蔵保存できるワクチンですし、有効率ではやや劣りますが、重症化させないという点では意義が大きいと言われています。私も中国シノファーム製のワクチンを2回接種しました。

 一方で、IOC代表のThomas Bach氏によると、2021年の東京オリンピックと2022年の北京冬のオリンピックで、選手向けに中国オリンピック委員会がワクチンを提供するとことが提案され、IOCはオリンピック・パラリンピックに参加する選手向けに中国製ワクチンを購入することを決めたようです。

以上です。

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