【マスターデュエル】DC1stでの使用デッキ及び解説・感想

はじめに

普段はOCGメインでプレイしてますので、マスターデュエル(以下MD)についての記事を書くのは初になりますが、他の記事を書いてる方と同様少しでも参考になればと思いメモ代わりに残しておきたいと思います。

1.使用デッキ
まず使ったデッキのレシピはこちらになります。

【完全後手特化型十二獣】です。
詳しいことは後述しますが、コイントスの勝敗がそのままゲームの勝敗に直結しかねないMD環境、それもデュエリストカップ(以下DC)というランクマッチよりもさらに条件が厳しく、一度の敗北がそのまま取り戻せず永遠とランクが下がるかそのランク帯を抜けられない、といったことに繫がりかねないため、コイントスの勝敗に関わらず絶対に後攻を取りそこからゲームを始めることを意識したものになります。       
遊戯王は特に先攻が圧倒的に有利なので、コイントスに勝ったプレイヤーは特定のデッキタイプ(ヌメロンなど)以外は確実に先攻を選択します。これは事実、ヌメロンとのマッチング以外では全て先攻を選択されました。

DCが始まる前、11月の後半から少しずつ構想を練りランクマッチで実験した結果、「先攻を取って確実に勝つ」という選択肢を取るのは思ったよりリスクが高く、シングル環境ならではのデッキタイプに対して無力になってしまう危険性を捨てきれなかったことから、始めから後攻側に立ち、どういったデッキ、プラン、カード選択をすれば巻き返していけるのか、を重点的に考えたものがこのデッキになります。

2.解説
プレイヤーであればレシピを見ただけでどういったデッキでどういった動きをするのか、一目瞭然だと思いますが、一応解説していきます。

他のデッキではなく十二獣である利点は主に
・完全一枚初動(要召喚権)
・強欲で貪欲な壺を強く使える
・誘発受けの良さ
の3点となります。

アーゼウスをうまく使えるといった意味では同様のデッキタイプである【LL】や、混合させるにあたって最も強い【鉄獣戦線】、そもそも後攻を取るなら【ヌメロン】など、わざわざ十二獣を使う必要性はないように思えますが、これらのデッキの弱点となるところをうまくまとめているイメージを持っていただければわかりやすいかもしれません。
もちろん言うまでもなく基本プランは

「全体除去やパンクラ、アルファ、禁じられた一滴から入って4素材以上のアーゼウスを出してターンを返す」

です。この部分に特化した場合においてのみ、他のデッキにない上記3つの利点を同時に活かすことが出来ます。

a.完全一枚初動
十二獣は一枚十二獣モンスターが存在すればそのまま重ねてエクシーズ出来るため、他のデッキと違い
二枚のモンスターを要求せず、仮に残りの手札が誘発や捲り用の魔法だったとしても関係なく動けます。これはある意味で【閃刀姫】と近いかもしれません。
モンスターを通常召喚し、ワイルドボウに繋げたあとドランシア以外を全て重ねてアーゼウス、という最大限の動きを最低限の消費と要求値で満たせるので、捲り札がかさばるような事故でもむしろアーゼウスを通すまでの確実性が増す、とまで考えられます。
展開に関しても、上記アーゼウスルート以外にサラブレードとラムがあれば未来龍皇を構えることも可能です。これはライフを取りに行く、もしくはアーゼウスを返された次のターンで蓋をする場合に多く使います。
このように一枚初動であっても、モンスターがかさばってもドローに変換しつつアーゼウスor未来龍皇に繋げられるのは大きな魅力と考えられます。

b.強欲で貪欲な壺について
過剰とも思える3投ですが、デッキの中で確実に必要なパーツは十二獣モンスター一枚のみなので、そこさえ引ければあとは何が除外されてもあまりゲームプランに影響を及ぼしません。盤面を返せるカードを引きにいく方が圧倒的に重要度が高いため、少しでもアドバンテージを稼ぎにいきます。被りに関しては割り切るしかないですが、二枚までなら許容出来るのであまり問題視しなくていいと思います。
ただし、コストになったカードにあまりにも偏りがあると、アーゼウス・未来龍皇を使い切ったあとのリソース戦で圧倒的に不利になります。これは言わずもがな対神碑において顕著に出ます。LOされる速度が加速するため、状況によっては相手に塩を送ることになりかねません。

c.誘発受けのよさ
これに関しては基本的に展開において天璣以外のサーチをしないため、灰流うららが刺さりにくいというところになります。
代表的な烙印融合や芝刈りのようなパワーカードから細かなサーチ・ドロー・墓地肥やしを止められるうららも、このデッキにおいては
・サラブレードの効果
・強欲で貪欲な壺
・増殖するG
以外に当てところが存在しません。
他にも増殖するGは妥協ドランシアで止まる、ヴェーラーや無限泡影には重ねて対応、アトラクターはタイグリスの素材追加や未来龍皇ルートでのライカの蘇生が使いにくくなるだけで致命傷にはなりません。ドロバやわらしも同様です。しかし例外として、ニビルに関しては最も刺さります。
ニビルに対してはとにかく重ねてエクシーズをする関係上、踏まない限度数の4回では3素材ドランシアがせいぜいで、キルに向かう際のタイグリスからのワイルドボウ以外は全てニビルをモロに食らうことになります。4素材アーゼウスはどうやってもアーゼウスでニビルをもらい、未来龍皇展開も未来龍皇どころか未来王に向かう前で直撃します。そのため、キルに向かうときだけのみならず、妨害や返しにあたっても常に意識しなければなりません。広義では増殖するGも確実に1枚以上ドローされる可能性があること、展開系デッキの盤面をアーゼウスで返すことになる場合は最低でも2枚、状況によっては4〜5枚といったこともあるので、アーゼウスを過信しないことが重要です。

3.マッチング
ざっくりかつ長いので、飛ばしていただいても構いません。

Lv10
不明 コイン○後 ○
アダマシア?コイン× 後 ○

Lv11
天威相剣 コイン× 後 ×
サブテラー? コイン× 後 ○
ヌメロン コイン× 先 ×
烙印デスピア コイン× 後×
未界域幻影勇者 コイン× 後 ×
ふわん コイン× 後 ○
命削り真竜 コイン × 後 ○

Lv12
ふわん コイン× 後 ○
烙印鉄獣 コイン× 後 ○
Lv13
ドラメ コイン× 後 ○
ドライトロン コイン× 後 ×
天威相剣 コイン× 後 ○
ふわん コイン × 後 ×
不明 コイン × 後 ○

Lv14
ドラゴンリンク コイン× 後 ○
ルーン コイン × 後 ○
天気 コイン ○ 後 ×
芝刈りアダマシア コイン× 後 ○

Lv15
ラビュリンス コイン× 後 ×
ルーン コイン ○ 後 ○
ルーン コイン × 後 ○
魔術師 コイン × 後 ○

Lv16
海造賊ラビュリンス コイン× 後 ○
イグニスター コイン× 後 ×
天気 コイン× 後 〇
烙印デスピア コイン× 後 ×
天威 コイン× 後○
音響セフィラ コイン× 後 ○
青眼 コイン × 後 ○

Lv17
ルーン コイン× 後 ○
エルド コイン× 後 ○
不明 コイン × 後 ○

Lv18
ルーン コイン× 後 ×
ふわん コイン × 後 ○
マリンセス コイン ○ 後 ○
ふわん コイン ○ 後 ○

Lv19
天威相剣 コイン ○ 後 ×
ルーン コイン × 後 ×
エンディミオン コイン × 後 ×

Lv18@2回目
エルド コイン○ 後 ○
psyネメシス コイン× 後 ×
ルーン コイン× 後○
ヌメロン コイン× 先 ○
FTK魔術師 コイン × 後×
不明 コイン× 後○ 
天気 コイン○ 後 ○

Lv19@2回目
ルーン コイン × 後○
ワルキューレ コイン× 後○
アダマシア コイン× 後×
天威相剣 コイン× 後○
PUNKサンドラ コイン× 後○
捕食植物 コイン×後○
@イグニスター コイン×後○

57戦38勝19敗
勝率66.7%
コイン裏率82%(47回裏)

1stはとにかく神碑とふわんが目立ちました。どちらに対しても明確な不利対面ではないにせよ、一度こちらが盤面や展開を返した上で、残ったリソースやトップドローから逆転されることも多く、いくらか割り切りが必要なところかな、と思います。

見ていただければわかりますが、とにかくコインが裏に偏っています。偏ってるとかいうレベルじゃないですねこれ。手計算で8割超えてます。後攻前提なのでありがたいといえばありがたいですが、普通の先攻展開デッキ使ってたら突破は不可能だったと思います。その点からも後攻デッキを使ってよかったところです。

負けた主な要因はほぼニビルと事故、あとは相手の先攻でどうやっても返せない盤面を作られたものですね。逆を言えばそれ以外には負けてないです。当たり前といえばそうなんですが。
多かった事故としては「十二獣モンスターを引かない」がダントツです。46枚とデッキを厚くしている関係上、多少なりとも引きにくくはなってますが3種3枚ずつ、1種2枚の計11枚なのでデッキの約4割、最低1枚初手にくる確率82%となります。これでも引かずに誘発がダブつく、特にふわん相手に増殖するGやうらら一枚で止まらない相手に複数引くといったことがかなり見られました。
後攻から捲くる前提なら手札誘発はいらないのでは?と思う方もいると思いますが、うららに関してはこちらのターンのG及びルーンに、増殖するGは先攻を相手に渡す関係上少しでも手数が欲しいので通るのを祈る、抹殺で抜くなど必要な場面は多いです。無限泡影は自分のターンにうちます。

4.まとめ
DC2ndが始まってから公開してしまうことになりましたが、時間を見つけて2ndも出来る限りこのデッキでやっていこうと思います。流行りによっては何枠か変えることも視野にいれていて、特に
・三戦の才
・ディメンションアトラクター
・月女神の鏃
・原始生命態ニビル
などは候補に上がっています。ランクマで試すのもありですがいかんせん日程が短いので、なるべく構築やプランを固めつつ適宜の入れ替えを想定しています。
2nd終わったらデータ等とともにまた記事を書く予定です。よろしくおねがいします。

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