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読書感想 美点と欠点

最近は雨続きで、私は外仕事が多いので、天気に振り回されてばかり。
今日は休みということで、「晴れてほしいな〜」と祈りを込めたら、
晴れた!!
家のこと、ランニングなどいろいろなことができて良かったな〜。

さて、今日も読書感想をしていく。書籍は「マンガ版 教養として学んでおきたい5大宗教 中村圭志 徳永サトシ著」である。

まだ読破していないので、むしろまだ序盤の序盤。そこからの感想をまとめる。
結論から。

「何を信じるのも自分次第。だけど表と裏があることを自覚しよう」

どういうことか。

霊や魂といった見えないものを意識的存在を感じながら生きる文化を「アニミズム」という。
そのアニミズムにおいて、「多神教」と「一神教」がある。
「多神教」は、その字の通りそれぞれの集団で信仰している神がいて、神はたくさんいるよね、と考える教えである。通例、他の民族の宗教に対して寛容である。一方、押し付けがましくない一方でチャリティに不熱心である。インドの多神教であるヒンドゥー教ではカーストと呼ばれる身分格差が肯定されてきました。

「一神教」の神は唯一神だ。人間が思いつくあらゆる「強さ」「善さ」「機能」「効果」を全ぶ投影された理想の存在である。
その神を信仰するわけなので、それ以外の神を崇める人に対して、排他的な一面がある。
異教徒に弾圧を行う性質もある。
しかし、「人間は神の下に平等だ」というファンタジーをもっているので、弱者に対する慈善活動に熱心である。

要するに、どちらを信仰しても美点と欠点があるのだ。

重なる話を思い出す。

ラジオで北欧に旅をしている人が、
「フィンランドやスウェーデンは子どもが尊重される世界に近い国だと思う。その国での話し合いで最後の着地になるのは大体「人権、権利」である。」
と話していた。

日本でも「人権、権利」は最も大事にされないといけない考えだが、考えが足りないとの指摘を受けることも多い。
日本で強盗をしたイギリス国籍の人を日本は国際手配したことについて、イギリスは別件逮捕をしたことを受けて、日本政府は日本へ引き渡すように要請をしたのだが、イギリスは日本への引き渡しは拒否した。
理由は、
「日本に引き渡すと何をされるか分からないから」
だそうだ。
つまり、イギリスから見ると日本は人権を侵しかねないと見ていることが伝わる。

若干、日本では人権を侵害しかねないということが起きているということだ。
子どもの人権についても同様である。

しかし、権利の裏にあるのは、「責任」である。

日本人の人権意識の低さから、
「もっと人権意識を高めていこう」
という安直な話ではないということだ。

人権を主張するということは、逆に「あなたは責任を果たせるのかい?」ということを同時に考える必要がある。

私の考えは「人権意識を高めていこう、人権が守られる環境・世界を作っていこう」に賛成である。
しかし、責任を果たすということも考えていくことを抜けてしまうのは黄信号。

宗教の話でいくと、どちらかというと「多神教」の考え方に近いように感じる。
寛容な世の中になることを願うということは、逆に自分のことは自分でやろうねというどこかドライな考え方とも取れる。

このように、考え方には美点と欠点があること、考えを進めていくときには両方の視点で考えを進めていかないと欠点がごっそり抜け落ちてしまって、思ったような世界を迎えられないのだろうなと考えるのである。

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