Sustainable Innovation Summit 2023イベントレポート
こんにちは、サスティナブル経営チームの今川です。
2023年12月14日に原宿WeWorkアイスバーグで開催された「Sustainable Innovation Summit 2023」に参加してきました。
ではここからは、イベントの雰囲気と内容を皆様にご紹介します。
Welcome:もったいない文化の日本だからこそ
開会のご挨拶は、「シェアオフィスとして、共通に使える資源は一緒に使う」というサスティナビリティの理念がDNAとして根付いているというWe Work Japanの CEO ジョニー・ユー氏が行いました。彼の「もったいない文化が根底にある、日本の時代がこれから絶対に来る」という前向きな挨拶に、会場の期待感が一気に高まりました。
Session1:日本における次世代型イノベーションの事例
はじめに、環境問題をビジネスで解決する国内事例の発表が行われました。様々な場所で消費されずに余ってしまった食品をエコフィード(飼料)に変える、日本フードエコロジーセンター様の事例。技術を活かした古着リサイクルを行う、ナカノ株式会社様の事例。未来に希望が持てるような素晴らしい活動のご紹介がありました。
なかでも印象に残っているのは、CO2吸収ドローンを開発、研究している小学5年生の加藤諄之氏(CRRA最年少特任研究員)の堂々としたプレゼンテーションです。「未来の子供達に緑豊かな地球を残したい」という彼の言葉に、会場の大人たちみんながはっと手を止めて、話に聞き入っていました。
Session2:世界の社会イノベーターによる「グローバル・パネル」
続いて、米国、インド、ヨーロッパ、アフリカ大陸から来日したNelisの海外リサーチメンバーによる、様々な角度からサスティナビリティを問うトークセッションが行われました。日頃から環境問題に真摯に取り組み、原体験を持って語る彼らの言葉には、たまに耳を塞ぎたくなるような現実と同時に、日本企業がまだまだチャンスとなる領域として、ポテンシャルを感じました。
Session3:共感の渦を巻き起こすブランディング
次に、どうやったら企業がサスティナビリティへの貢献が実現できるのか、というテーマで、弊社の下野史弘( 執行役員 デザインストラテジスト)が登壇しました。
講演で語られたサスティナブルブランディングの概要をお伝えすると、
①企業は顧客だけでなく、システム全体で影響を与えている課題を認識する必要がある
②複数のステークホルダーにとっての三方良しの状況を創る
③野心的な目標を掲げて、一緒に取り組みたくなる魅力的なアジェンダを用意する
詳しい講演内容は、以下の記事でも取り上げております。こちらも是非、ご覧ください。
・共感の渦を巻き起こすサスティナブルブランディング
・ZMET 持続可能性とコミュニケーションの架け橋
日本から世界へ:4Revs Global Innovation Hubの紹介
最後に、ピーター D.ピーダーセン氏(NPO法人NELIS 代表理事)による、日本初のグローバル共創エコシステム「4Revs」の紹介がありました。このプラットフォームは、3年前に創られ、企業を越えた事業共創、人材育成、グローバルリサーチを行っています。mctは、実践的な事業共創のプログラム「RED STREAM」を一緒に企画・運営しています。
ピーター氏の「日本からどうやってイノベーションを世界に広げられるか」という問いかけで締められると共に、会場の熱気はピークに達し、あっという間の3時間を終えました。
その後も会場に残っていた参加者同士で交流の時間があり、「社内でサスティナブル活動を進めるなかで、こんな部分で苦戦している」といった生の声を伺いました。
登壇者のプレゼンテーションはもちろん、参加者同士による偶発的な雑談の中からも学びを得られる、貴重な時間となりました。声を掛けてくださった皆様、本当にありがとうございました。
Sustainable Innovation Summit 2023 の当日の様子は、株式会社トランスエージェント様のHPより、動画にてご覧いただけます。
またmctでは、リサーチによって得たインサイトを元に、サスティナブル経営に関するソリューションを提供しています。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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