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守れない約束

最近、ボスがお客さんから引き受けてきた仕事。

全体像が、全く見えません・・・。その仕事量は、膨大過ぎて謎。

最低でも、1000人以上の手続きを処理しなければなりません。

この仕事の担当者は、私の友人。(可哀想過ぎます・・・)

彼女は、ボスからのメールを開いた途端、ポカンと口を開けたまま、凍り付いてしまいました・・・。やがて、呆れ笑い。

「花甘露さん、このメール見てよっ!」

なんと、ボスは、この恐ろしい量の仕事をたったの7日で仕上げると、お客さんに約束してしまったのでした・・・。

この仕事、手続きだけでは終わりません。

1000人以上の人達の自宅に、書類を発送する必要もあるのです。

1人1人送付状を作成して、封筒に詰めて、切手を貼る。

指紋が取れてしまいそうです。考えただけでもゾッとします。

その作業を、友人1人にやらせようとしているボス。

これには、同僚達も呆れます・・・。(アホか!)

皆が友人の所に飛んできて、お手伝いを申し出ます。

私も、出来る限りの事をしたいと思います。

ちなみに、友人は、9月末に退職するつもりなのですが・・・。

この事は、ボスと私しか知りません。

しかも、友人の仕事は、これだけではありません。

通常業務でさえ苦しいのに、こんな訳の分からない仕事まで押し付けられるとは・・・。彼女の夏休みは、すべて吹っ飛んでしまいます。

皆で手伝ったとしても、7日で仕事を完了させることは絶対に不可能です。

こんな事だから、従業員が次々と退職してしまうのです。

実務を全く理解していないボスが、皮肉にも、実務チームのボスをやっている悲劇。

「オマエなんか、早く(代表から)退け!」総務の女性も激怒します。

ボス1人だけ「大した事ない!」などと、お気楽モード。

ボスには、約束が守れないことで、お客さんに怒られて、反省してもらいたいのでした・・・。

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