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文字のロードショウ・2

エベレスト3D

「そこに山あるからと登れる人は選ばれし人」

のちにアンデスの聖餐とよばれる事故・事件のドキュメンタリー映画を

確か12チャンの2時の映画の時間で観た。(この文庫はその体験記だ)

(そして、このタイトルの元になっている映画の時間だ)

結論から言うと「人が死体を食べる」と言うショッキングな事実だけが取りざたされ、もちろん僕もそれが心に残った。

それから雪山や高山と言うものが心の底でトラウマの一つ(そんなに大げさじゃないけれど)になった。

僕自身も山を近くに育ってきたので、「山」の薄っすらとした怖さは身に沁みている。

予告でこの映画を観たとき是非観たいと思ってギリギリ最終日に観て来た。

SFジャンルの3D映画は観ていますが、自然相手の3Dは初めて。いや、まだそんなにないはず。

もちろん今の時代ですからCGも使っているのでしょうけれど、それにしてもカラフルな旗や橋を渡るシーンの臨場感はIMAX3Dならでは。

頂上に上るまでに3つのキャンプ地があるのですが、上に行けば行くほど

キャンプ地そのものは粗末になり規模が小さくなる。

まるで経済格差を見るような気分でした。

このシーンは「なぜ山に登るのか」という同行の雑誌記者に仲間が冗談めかして答えているなか、真面目に自分の気持ちを打ち明けるシーン。

しかし、この人も山頂にはいくのですが帰りに遭難してしまうのです。

この生真面目さが裏目に出たのか、神の意思なのか。

物語ならこの人は生き残ってもいいはずだ。しかし・・・

あくまで実際にあったことを映画にしているので、強烈なカタルシスというより、無常な現実に重い気持ちにはなりますが、それでもすべてを投げ出して山頂に立つという開放感を手に入れるための苦行は、僕も北海道の果てを旅行するのが好きだった気持ちと同じ気がします。

それが横の移動なのか縦の移動なのかの違いだけで・・・


では最後にはやはりこの方に閉めていただいて・・・今回はこの辺で・・・


次回予告


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