見出し画像

ほんとに継続は力

「俳優、歌人、翻訳者、踊る人、ウクレレ弾いて歌う人」とプロフィールに書いています。俳優は、40年くらいやっています。っていま数えてみてあらためてびっくりしました。40年積み重ねてきたといえるようなものがあるんだろうか。

昨年、今年と2年続けて「ひとごと。」というユニットの公演に参加しました。こども(年齢不問)からものがたりを募集してダンスや歌や演劇をつくるという作品なのですが、ウクレレを弾いて歌うのが私はいちばん緊張しました。ダンスも少し緊張しました。演劇がいちばん緊張しませんでした。さっき言ったように、演劇は40年やってきました。ダンスは15年くらい(15年前に始めたというだけで、ずっといつも踊っていたわけではありませんけれども)、ウクレレは4年。やっぱり、継続は力、と言えるのかもしれません。長くやってきたことはそれなりに身についているようです。

逆に、ウクレレを練習していることで演劇に新たな希望を持てるようになった部分もあります。この4年あまりたとえ1日5分でも欠かさず練習していると、少しずつでもうまくなっていることがわかります。できるわけがないと諦めかけていたDからFへのコードチェンジが遅れずにできるようになっていたこと。アイランドストラムをマスターするのが大変だったのに今では他のパターンでジャカジャカしようとしてもちょっと気を抜くとアイランドストラムに戻ってしまうくらい体に馴染んでいたこと。難関といわれるEもなんとか押さえられるようになったし。だから、演劇も、歳のせいで台詞を覚えるのが大変、とか言いがちだけど、あきらめず繰り返して練習したらできるようになる、うまくなる、と信じられるようになりました。

それと、「継続」といっても一日中ウクレレを弾いているわけではなく、どうも弾いていない時間に脳が整理されて新しいことがだんだんできるようになってくるようだということがわかったのもよかったです。一度にがーっと時間をかけるということがなかなかできなくても、毎日ちょっとずつやれば、寝てる時間も味方になって、台詞を覚えられる。がんばります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?