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「牧師夫人の徒然なるままに」(八三九)「主はおひとり」(その2)

 日本国内には、たくさんの礼拝対象があります。大木、巨石にはしめ縄がされ、人々はその前で手をあわせます。なんでも、しめ縄には「不浄なものの侵入を防ぐ」という意味があるのだそうです。やっぱりここでも、人が縄をしめることで守ってあげているのです。

 さて、創世記の6章からはノアの箱舟の記事です。このとてつもなく大きな(全長130メートル以上)箱舟は、造るために費やした年月、労力、費用などを考えると気が遠くなります。すべては「主」が命じられた通りに造られました。

 そして、恐ろしい大洪水が起こり、約一年もの間、地上の水は引かず、ノアの家族の箱舟生活は続きました。そして、ようやく恐ろしい神さまのさばきが終わり、ノアたちは再び地上に降り立つことが出来ました。

 ノアがこの洪水から救い出されて最初にしたことは何だったでしょうか。創世記八章二〇節にはノアが主のために祭壇を築き全焼のいけにえを捧げたことが書かれています。ノアは「主」を礼拝したのです。

 日本人である私たちはどう考えますか。この巨大な箱舟が、礼拝の対象にならないでしょうか。巻ききれないほどの長いしめ縄を張って、箱舟を拝みたくならなかったでしょうか。忘れてはいけません。箱舟を指示されたのは主です。そしてノアは主を礼拝しました。

安食道子

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