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「牧師夫人の徒然なるままに」(八二九)「彼らは、私の民の傷を手軽にいやし、平安が無いのに『平安だ、平安だ』と言っている」(エレミヤ6・14)

 最近はお友達のような親が増え、子育てに際しても子供のご機嫌を損ねないようにと甘やかし過ぎる傾向があると聞きます。

 子育てだけではありません。教育の現場でも、事なかれに徹する方が楽ですから、厳しく指導をすることを避ける傾向にあるのかも知れません。パワハラだと嫌疑をかけられるは怖いし、何かとハラスメントという言葉に過敏になっているのかも知れません。

 最近古い「いのちのことば」(‘98年8月号)を開きました。安藤理恵子さんがスカーッとするコラムを綴っておられましたので、紹介します。

「大人は若者を慰め過ぎてはいけない。彼らの近視眼的必要に簡単に応えてはならない。苦しみに耐えることを、主が教えようとしておられる時に邪魔をすることになるからだ。(一部省略)若い兄姉の悲痛な顔を見るのは辛い。しかし、私たちが彼らを救ってはならない。キリストしか救い主がいないことをお互いに深く悟らなければならない。若者のために自分が役に立たないという悲しみを、私たちも安易にいやしてはならないのだ。」

 この指摘には、アーメン以外の言葉はありません。

安食道子

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