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戦略学習のススメ〜私の公認会計士試験失敗談その1

1.専門知識習得にあたり、私のようにならないで

はじめまして。わたくしは、現在、人財教育事業を展開する会社を経営している平井という者です。

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株式会社M-Cass

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大手専門学校や大学において、受験生の頃から簿記検定講座1級から3級、税理士試験簿記論、公認会計士試験財務会計論、管理会計論などを教えてきました。

講師歴としては、現時点で20年以上になります。

公認会計士試験になんとか合格(日商簿記検定1級、税理士試験簿記論・財務諸表論にも合格)し、事務所に入所し、下記のような実務経験も積んできました。

・地方自治体の包括外部監査
・学校法人監査
・一部上場企業内部統制コンサルティング
・社会福祉法人経理システム導入指導 
などなど

このように書くと、試験勉強も順調にきたような感じを受けますよね?でも、実は違うんです。全然、順調じゃなかった・・・。

まず、日商簿記検定3級試験。じつは、この試験、最初の受験で落ちたんです・・。自分でも、我が目を疑いました。

大学生時代に受けたのですが、「合格して当たり前」的な雰囲気のなか、とても不合格だったなんて周りに言えなかったのですが、これにはさすがに自分でもヘコみました。

その後は、このことを糧に一生懸命に勉強を頑張りました。しかし!公認会計士試験の勉強において、答練の成績は低空飛行のまま・・。

いや、ちゃんと自分なりに勉強したんです。でも、頑張っても頑張ってもなかなか成績は伸びない・・。

あのときは、本当に悔しくて惨めな思いをしました。受験仲間にも顔向けできない・・・。そんな精神状態にもなり、簿記検定3級すら受からない自分には公認会計士試験を受験する資格も能力もないんだ・・・。

そんなことを考えるようにまでなりました。

2.ちょっと立ち止まったときに感じた「ある疑問」

しかし、そのときに、一度立ち止まって考え、試験合格について色々と調べるうちに、次の疑問を感じたのです。

・本当に人には大きな能力の差はあるのだろうか?
・あの成績のいい人と自分とでは能力に差があるから、成績に差が出るのか?
・どうして同じ教材と同じ講義を受講して差が出るのか?
・何か別の要因で差が生じているのではないだろうか。

このような疑問を解消すべく、周りをよく観察し、このことに「本当のところはどうなのか」ついて調べました。

すると、どうやら、学習の「やり方」の部分に差があるということが分かったのです。

そうなんです!能力の差というよりも、学習方法の部分に差があったのです!

同じ教材と同じ講義を受けていても教材の利用方法、日常の勉強方法に差があるため、成果に大きな違いが生じるんです。そこで、わたくしは藁をもすがる思いで自己流の学習方法を徹底的に見直しました。

この作業は、結構苦しいものでした。なぜなら、今まで慣れしたんだ勉強方法を捨てなければならないのですから・・・。

3.自己流の不合理な学習方法に固執していた

私自身、一度立ち止まって、学習方法をちゃんと見直すまで、簿記検定3級不合格や公認会計士試験不合格後に、「もうこんな思いはしたくない!!」と固く決意し、「次こそは合格したる!」と思ってより一層頑張ってました。しかし、それは、

「勉強時間を増やす」
「問題量を増やす」
「反復回数を増やす」

といった、結局は、「反復回数を増やす」とかの「量の学習」しか考えが及ばなかったんです。そもそも小学生のときからやっている「反復とノート取り」という学習方法しか知らなかったというのがその原因でした。

いや、高校受験とかであればそれで確かに済むんです。ですが、公認会計士試験とか、税理士・中小企業診断士、司法試験などの専門知識の習得では、そんないわゆる「ドリル学習」では到底、歯が立ちませんでした。

このため、「自己流の不合理な学習方法」を真剣に見直す必要性に迫られたのです。

学習する前に「学習方法」をマスターする必要がある

「まず勉強法を確立することが合格の近道と身をもって知っています」−

これは、「偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法」の著者である杉山奈津子さんの言葉です。

一般的には、勉強法の本を読むヒマがあったら、参考書の1冊でも読んだ方がよいという固定観念がありますよね。ですが、偏差値29から東大合格を果たした杉山さんは

意外だったのが、大学生のとき、同級生にどうやって勉強していたかと聞くと、かなり多くの人が、まず勉強法の本を買ったと言っていたことです。こんなにもみんなが勉強法の本を買って、戦略を練ってから勉強していたとは!」

とおっしゃっているのです。このことは、逆に言えば、どうすれば合格点が取れるのか、戦略を練って学習したから東大という難関試験を突破できたともいえるのです。

このため、簿記1級試験や税理士試験、公認会計士試験といった難関資格試験に合格するためには、受験科目の勉強に入る前に、科学的で効果的な勉強方法をマスターしておくことから始める必要があるのです。

そして、ドリル学習しか知らない私は、戦略的学習というものがあることを知らないが故に、努力の割に成果はでず、公認会計士試験で見事玉砕するハメになったのです。

では、科学的で戦略的な学習方法とはどのようなものか?

次回の記事でご紹介したいと思います!

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