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やる気のある無能

みなさんは「やる気のある無能」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

やる気のある無能とは、ドイツ軍人だったゼークトが語ったジョークが元だとされていますが、実際には同じくドイツ軍人だったハンマーシュタイン=エクヴォルトが語ったものであるようです。

軍人をやる気がある(勤勉)かやる気がない(怠惰)か、有能か無能かで分類し、それぞれの組み合わせについて分析しています。

「怠惰な有能は司令官に、勤勉な有能は参謀に、怠惰な無能は下士官に」とされる一方で、「勤勉な無能は銃殺に処せ!」とされているのです。

一見するとやる気がない無能タイプが最も問題のあるように思えるのですが、実際にはそうではありません。やる気がない無能はいわゆる指示待ち人間であり、自分から積極的に動くということがないため、それほど害はないのです。

実際に問題になるのはやる気のある無能タイプであり、行動力がある一方で能力に欠けるため、他者に迷惑をかけたり組織を混乱させたりといったトラブルの原因になります。

ただし現代社会の組織では銃殺に処すことはできませんので、まずは適材適所で使いこなすことを考えましょう。「やる気がある」ことは長所ですから、タスク範囲が狭いルーティーンワークをやらせてみてはいかがでしょうか。

少しずつ仕事の範囲を広げていくことで、やる気のある有能へと育成できるかもしれません。

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