晴れ通り雨のちスキ♡
『晴れ 雨 のち スキ♡』(2003 モーニング娘。さくら組)
可愛い曲なのだ。
だけど、切ない。
曲の内容的には
『嘘をついたから、今日の私は可愛くない…。
キスした相手はその日の夜、他の女の子がいるグループと遊んでた。
自分だけが好きみたい。
涙がでる。
でも、大好き。
お母さんにケータイにかかった電話に出てもらって、彼と話ししてもらおう。私はいいところで変わるから。
とにかく大好き。涙が出るくらい大好き。
でも、もう泣かない。』
とにかく相手のことが大好きで、悔しくて苦しくて泣けるほど大好きで、だけどもう泣かない。大好き。
好き(晴れ)涙が出ちゃうくらい(通り雨のち)
狂おしいほど好き(スキ♡)
そんな曲である。
サビの高音が心地いい。さくらの花びらみたいにひらひらと心にスッと入ってくる。
皆の甘くて可愛らしくて切ない歌唱が、楽曲の良さを際立たせる。
YouTuberコメントに「母の前で歌ったら母が泣いちゃった」という旨のものがあって
私もホロリときた。
自分の娘がこんなにも心を傾ける恋をするなんて、親からしたら寂しいやら悲しいやら、嬉しいやら。
それこそ「晴れ 通り雨 のち スキ♡」そのものではないか。
しかも、歌詞にお母さんとの絡みが出てくるから、余計に自分の娘に重ねて考えやすいのだろう。
まるで山口百恵の『秋桜』ではないか……。
健康的で愛らしさの擬人化のような加護ちゃんにも注目していただきたい。
大好きな曲である。