「背中掻いてくれ」「いや、あなたの痒いのは頭のはずだ」

仕事の都合で相方の帰宅は私より遅い。私は毎日夕飯をしたくした後で最寄り駅まで迎えに行くのだが、到着時間をメールで報せてもらっている。

私「わかった。迎えいくわ」
相方「しんどいなら迎え来ないでいいよ」

という謎の返しがたまにある。

私「なんぜ迎えに行くと言ってるのに来るなと言うのかね?」
相方「メールのやり取りでなんか元気ないなとか機嫌悪いなと思って心配で言ってるんだけど」
私「しんどくて迎えに行けないならそういうじゃん。裏読みするよりもさ、表の意味をちゃんとくみとってからにしてくれ。」
相方「言えない本音があるかもと気配りしてるつもりなんだけど?」
私「気配りはありがたいけれど、その裏読みは100%完璧に正解するの?」
相方「100%は難しいけれど」
私「迎えに行くのが無理な時は以前ずっこけた時に『ゴメン、お迎え無理だわ』ってメールしとるやんけ。無理な時や嫌な時はちゃんとオープンバカで告げてるんだからパートナーの言い分は裏読みせずに信用し給えよ。これから半世紀一緒にいるのに裏読みなんてしてたら疲れるだけだろうがこっちが背中かゆいから背中を掻いてと頼んでるのに『いや、あなたのかゆいのは頭のはずだ』っていって勝手に決められて頭掻かれる感じだよ。何かのコントじゃないんだからさ」
相方「。。。」
私「だから君も不満があるなら即座に告げたまえよ。知ったからにはこちらにも責任が生じるからちゃんと誠実に対応するんだからよ。でもそっちが勝手に我慢してることは正直知ったこっちゃないからな。言わない君が悪い。」
相方「言いにくいことや言えないことだってあるじゃない」
私「んなことは知らんし、知らないことには責任持てん。悪者にされたくなかったらちゃんと告げてこちらを巻き込むようにしたまえ。」

私もウラ読みは好きなほうだが、それに足るだけの根拠がなければやらない。そもそもオモテの言葉の意味をくみ取るのだって大変だってのに(笑)

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。