ブレない軸を一本通す

動じないためにはどうしたらよいか? 胆力をつけるにはどういたらよいか? 窮地に陥ってもおたおたせずにすむにはどうしたらよいか?

答えは様々だ。強固に練り上げられた信念や経験に裏打ちされた見切り能力、研ぎ澄まされた理論や鍛え上げた頑健な心身。他人や状況への先読み能力や危機回避能力、感覚的な嗅覚。潜り抜けてきた最大の修羅場。距離感や間合い、逃げ足の早さ etc。

正解というよりは共通項として「自分の優先順位が明確なこと」があげられると考えている。自分にとって何が大切で何はどれだけ斬捨ててよいのか? それが見えていれば自分がどれだけその課題に注力するかと言う力加減や逃げ時について安定した判断ができるんじゃなかろうか。

一般に「女は弱い、されど母は強い」という。

これは子供を産んだ女性が一般的には『子供のため』と言う第一目的を持つことから生まれる「軸の強固さ」を表しているように思う。(子供を産む女性とか生まない女性に対する差別や偏見のつもりはないのでねんのため。子供を産んでおらずとも強い女性むろん存在する)

この世のすべて、森羅万象に順位を付ける必要はない。主要な判断軸について自分が何を重視するか、何を軽視するか。自分にとって何が絶対で、何は絶対に許容できないのか?

たとえば私の「軸」は「自分と周囲の利益最大化、損害最小化」であり、「その上で利益の最適配分を行い、自分も分け前をもらう」である。また「解決できない問題は見切って考えない」とか「多様な価値観を許容する、ただし距離感で調整をはかる」とかだろうか。「全体利益を減らす奴とは敵対する。自分なりのやり方で攻撃し改善させるか放逐する」「なにがあっても笑えているうちは大丈夫、だから笑う」「自分の存在意義は考え続けること」「見切る理由は理解するが、あきらめる理由は理解できん」というのもあるか。

とりあえず年齢的に「不惑」なんだから、もちっとしっかりしないとね、自分。
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CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。